全社一体体制のマネジメントレベル診断とは
全社一体体制のものづくり改善マネジメント
-ものづくりグローバル標準マネジメントシステムの構築-
第4章 全社一体体制マネジメント成熟度の診断
1)成熟度診断の概要
1)全社一体体制のマネジメントレベル診断とは
全社一体体制のマネジメントは、事業環境変化に対するトップの意思決定を俊敏に実現するマネジメントを標榜するものである。つまり、弱点補強を主眼とするものでなく、強みをさらに強くし競争優位を実現するものである。
診断は自社の現時点でのマネジメントのやり方や結果の状態を知ることで、全社一体体制のマネジメントシステムを構築していくに際し、何についてどの程度まで極めていけばよいのか、現状のレベルと今後の方向を知るところにある。
診断を活用することで、自社が世の中に認められているのは、どういうところが優れているからなのか……を再認識していただき、さらに高めていくにはどのような取組みが必要なのかのヒントとして認識していただくことができる。
できる限り客観的な眼で見て、冷静な診断を実施し、結果を関係者で共有することは、活動を効率的に推進する上で重要なことである。
もちろん、同様に、自社の弱点を認識し、見直しが必要とされる諸々のしくみや運用について再認識することによって、効率的なマネジメントを目指す活動を修正し、ブラッシュアップするためのきっかけとしていただくのも有効である。
以下、レベル診断の特徴、診断の項目、診断の活用方法、レベルの考え方、および、具体例について紹介する。