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生産部門の革新マネジメント手法

全社一体体制のものづくり改善マネジメント
-ものづくりグローバル標準マネジメントシステムの構築-
第3章 全社一体型マネジメントシステムを支えるマネジメント技術

 9)生産部門の革新マネジメント手法

 
 これは、⑥小集団活動のような職場活動を活性化させる手法(改善活動活性化)、設計部門やIT開発部門など知的作業の職場活性化などの手法、人の積極的行動・自律を促す手法(モチベーション手法)…… に関する手法である。

1) TPM(Total Productive Maintenance)
 装置産業を中心に、総合改善手法として発展してきたのがTPMである。
 TPMは、(社)日本能率公開が企業コンサルティングの場から得たノウハウを体系化し、1971年に(社)プラントメンテナンス協会(JIPM)を立ち上げ、普及させてきた手法である。
 TPM賞を普及トリガーにしており、現在においては日本国内の普及から海外企業へと世界的に普及した日本発のマネジメント手法である。
 主に、設備の自主保全、専門保全を軸にした設備保全技術と設備生産性改善技術や設備による品質保証などの考え方を総合化した8つの柱(切り口)を建てた全社的改善活動である。
 先進企業の中には、業績迫求の管理マネジメントに目標施策展開(TPマネジメント)を活用し、実際の改善にTPM手法を活用したW―TPMとして全社一体型の革新マネジメントを推進している企業もある。

2) TOC(Theory of Constraints)
 エリヤ・M・ゴールドラットによって、2001年に『ザ・ゴール』が発表されたのをきっかけにTOCブームがおこる。TOCのコンセプトは、企業・組織(システム)の目的(ゴール)達成を阻害する『制約条件』を見つけ、それを集中的に改善し成果を上げてゆく手法である。
 特に、スループットの最大化を狙った在庫ポイントの解消やボトルネックの改善、業務費用の削減に有効である。

3)シックスシグマ
 従来の品質管理では、バラツキの幅=標準偏差を3σ として管理してきたが、シックスシグマでは、言葉の通リバラツキ幅を示す標準偏差が6σ 以内のバラツキに抑えることを旗印にした改善手法である。
 ミニタブに代表されるパソコンを使った統計的品質管理手法の活用と柔道の有段者をもじったブラックベルトと称する、手法をマスターした人材による改善指導をコンセプトにしている。
 手法自体は、DMAICと呼ぶ問題解決手順にしたがったロス改善活動である。改善手法そのものは、他の手法をブラックベルトがうまく駆使して改善活動を進めるに留まり、シックスシグマ自体のオリジナルなツールがあるわけではない。
ただ、改善・革新を推進する仕掛けは、ブラックベルトなどの改善マンの教育、事業革新の手順、適用事例などが用意されており、革新活動の導入はわかりやすい仕組みで構成されている。

4) lPS(ldeal Production System)
 IPSは、1984年TDKがセラミックコンデンサーのコストダウン1/2を達成した。その手法を三隈川工場でビデオテープに適用したことをきっかけに、IPSとして手法が確立されたものである。
 IPSとは、理念(稼働率100%、不良ゼロ、生産性100%の世界)からあるべき姿を発想し、理念状態にならない制約条件(できない理由)を探し出し、解除できるかどうかトコトン考えてゆく手法である。出来ない条件を考えつくし、人、金、方針、技術の制約が見極められるところを理想目標において、革新を進める手法である。生産部門においては、技術の制約によるブレークスルーが主たるポイントになるので、技術者を巻き込んだ推進をおこなうと効果的である。
 技術の制約条件(できない条件)の見極めには、物理・化学・工学則まで落とし込んだ理論活用やシミュレーション技法を駆使した技術上の限界見極めがポイントである。
 生産部門で適用される各種手法の比較体系化したものを図表3‐8に示す。


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