仕組み重視型のマネジメントシステムヘ

全社一体体制のものづくり改善マネジメント
-ものづくりグローバル標準マネジメントシステムの構築-
第3章 全社一体型マネジメントシステムを支えるマネジメント技術

(3)仕組み重視型のマネジメントシステムヘ
 
 運用重視型のマネジメント手法を海外の日系企業に持ち込むと空回りしてしまう。海外では、自律的業務の取組みとすり合わせが日本のように機能しにくい。命令すれば動くが、自ら自己の役割を推察して行動する自律型人材は希少なのである。
 責任と権限が明確な海外では、他部門、他社との調整、すり合わせはほとんど行われない。家族と一族しか信頼できない社会の中で、企業の目的と社員の目的を一致させる企業文化を醸成することは容易ではない。多くの社員は、金のために働いているのであって、属している会社・組織のために働いているわけではない。
 日系企業が多く進出しているアジア地域では、どんなマネジメント方式が一般的なのかといえば、進出国によって多少の違いはあるが、おしなべて仕組み重視型のマネジメントスタイルである。
 
 仕組み重視型のマネジメントスタイルでは、できるだけ業務をマニュアル化、システム化(仕組み化)した上で、現地の担当にオペレーションさせるという方法である。問題が起こった時は、ミドルマネジャー層が改善方向を設定し、問題となった仕組みの修正で対応するという方法が主体である。このようなマネジメントスタイルでは、急激な変化に対してのアジャスティングはやや苦手である。
 アジア地域では、日系企業といえども仕組み重視型のマネジメントシステムをとらざるをえない。そういう意味では、変化に対するアジャスティングの遅さを克服するために、ミドル層を中心にした全社一体型マネジメントシステムを導入し、改善・革新活動の見える化をうまく活用することことによって、自律化と調整の不足点を補えるのでないかと考えている(図表3-1)。


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