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ステージ2:浸透期 複数目標による目標間のバランス

全社一体体制のものづくり改善マネジメント
-ものづくりグローバル標準マネジメントシステムの構築-
第2章 全社一体体制のマネジメント

(2)ステージ2:浸透期 複数目標による目標間のバランス
 ステージ2は、マネジメントシステムの浸透期と考えるステージである。すなわち、単年度の事業計画の実現を総合目標として取り組むことをねらいとしている。事業計画の実現を目的として展開するので、複数の目標を取り扱うことになる。
従って目標間のバランスをいかに取っていくかという課題がある。施策についてもステージ1とは異なり、目標間のバランスを考慮しなければならないので施策選定において最も効果的な施策は何かという視点での施策選択が必要となる。

①特徴と進め方
 ステージ1のゴールは「全社一体を意図したマネジメントが動いている」状態である。これをクリアーできればステージ2に移動する。

・ステージ2の進め方
 ステージ2は、当初から事業計画実現を狙って展開をすることが特徴である。
したがって通常はQ・C・D複数の目標を対象とした活動となる。
 目標展開の手順はステージ1と同様に、それぞれの目標を順次展開し個別目標に至るまで展開していく。目標展開時の寄与率という概念はこうした複数目標の際に大変有効なものとなる。
 実務では、複数の目標を展開するということは大変煩雑なものである。それを上手に展開するためには重点化(寄与率)が鍵となる。例えば目標展開をした時に「その他」とされたものは、それ以上の展開は行わない、というように重点化を徹底すべきである。また目標展開をするということは経営の必要性から必達目標を展開するということを意味している。
 一方、施策展開、施策の抽出はできるだけ多くの可能性を検討することを意味している。したがって施策については、できるだけ多面的な検討が必要となる。複数の目標を展開した場合は、一つの施策で複数の個別目標の実現に寄与する施策を優先すべきである。また例えば品質目標を達成するための施策がコストアップになることもあり、その場合はコスト面の施策を追加しなければならなくなる。
このような施策の統合検討やトレードオフの検討などなどの全体的に視野を広げ検討できるようになるのがステージ2の目指すところである。(図表2-26、 図表2-27)

・生産性の実態把握とQCD診断
 ステージ2では、導入教育の後に生産性の実態把握とQCD診断を行う。
 ここでは生産性・QCDに関する改善余地を把握して、課題を整理する。ここでの診断は、主に現在、現場で発生している改善余地を測定する。この診断は、1週間で実施する場合もあれば、1~2ヶ月を費やす時もある。
 大切なことは、この診断をきちんとすることによって、有効な、具体的な改善施策の抽出に結び付けることである。診断を行わないと、担当者の場当たり的な改善や過去と同じような改善の延長になってしまうことがある。本マネジメント・システムでは、各ステージで必ず診断ステップを設けている。

②教育プログラム
 ステージ2では、自職場を対象とした「問題解決の実戦研修」を行う。
ここでは、一連の改善ステップを学習し、実際に発生している自職場の課題を題材にして課題抽出から成果創出までのテクニックを学習する。また、必要に応じて生産性・QCD診断技術に関する教育も計画する。

③整備すべき制度・仕組み
 事業計画で設定された目標を階層別にブレークダウンする仕組みは、改善成果を創出した成功事例や思うような成果が創出できなかった事例を共有化する仕組みを構築する。


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