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自律化に向けた6つの視点

全社一体体制のものづくり改善マネジメント
-ものづくりグローバル標準マネジメントシステムの構築-
第1章 全社一体体制での改善活動の目指す姿

4)自律化した活動への変革

1)自律化に向けた6つの視点

 自律化は企業活動にとって非常に重要な要素であることは論をまたない。経営資源の中で、最も重要な「人間(従業員)」 が自律化しているのと、そうでない場合の落差は想像を超えるほど大きい。自律化とは、他からの支援や制約を受けずに、自ら計画し規範を設定して、自分の考えで行動することをいう。
 こういった状態を作り 上げるには、組織的に時間をかけて熟成させなければならない。自律化に向けては、いろいろな視点があるが、ここでは6つの視点に集約してポイントを述べてみたい。まずは、図表 1‐6を参照していただきたい。
●図表1-6 自 立化へ6つの視点

自律化をするためには、6つの工夫が必要である。
・問題解決力
・自己研鑽
・自律化の場
・目標展開力
・変化への対応力
・表彰制度

①問題解決力
 改革・改善を推進する上で、「問題解決力」は必須であろう。取り組んで いるテーマに対して、論理的な展開ができ、必ず成果を出すと言った強い意識が醸成されている状態で、もちろん問題解決に必要な各種手法(IE、QC、VE、SQC ……etc)も習得していることは言うまでもない。

②自己研鑽
 手法をはじめいろいろな考え方や手法などは、企業が準備している社内教育の活用や通信教育などを使って、自己研鑽を計画的に行っている状態が望まれる。

③自律化の場
 これらをベースとしつつ、企業では、個人別の計画的な教育(OJT中心) も欠かせない。学んだことは実践の場で活用し、成功体験を積むことで真にスキルを習得できる。こうした企業側の従業員への貢献も重要である。

④目標展開力
 経験を重ねることで、自部門の問題や課題について、年度の目標展開を自らできるように変化し、課題さえ分かれば、現場作業者まで含めた年間の取り組みテーマを、ストーリー性を持って展開できるのである。

⑤変化への対応力
  改善テーマを推進する過程で生じる状況や与件の変化があった場合、成果が出ないことが予測されることもあるが、こういった場合でも、その変化から与件・条件などを見直し、また新たな施策を追加してでも初期の成果を達成する対応を自ら行えることも自律化の重要なポイントである。

⑥表彰制度
  最後に表彰制度であるが、従業員が「やる気」になる仕掛けも必要で、成果に見合った適正な表彰を行うことで、間接ながら動機づけとなる。そういった制度も形式的なものではなく、全員が納得できる制度が望まれる。 こういった6つ視点の意義を良く解釈し、自社の風土に合った自律化のロードマップを描き、多少時間はかかるが、自律化ができたと実感するまで、継続することが必要である。
とにかく会社で決めたことだからとか、仕組みを守れ、しっかりしろ、と言ったことはタブーである。ロード マップに沿って、実際の年計テーマを通して、実践の場で育成することが早道になる。制度はそれを後押しするものとして、うまくマッチングさせることが重要である。


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