実現したい姿の明確化
全社一体体制のものづくり改善マネジメント
-ものづくりグローバル標準マネジメントシステムの構築-
第1章 全社一体体制での改善活動の目指す姿
2)実現したい姿の明確化
ビジョンとして策定した未来像は、まだ「こうありたい」といった形で具体的なものにはなっていない。
このビジョンを実現するためには、その姿を具体的に設定する必要がある。具体的に設定するためには、事業ドメインとビジョンをもとに、中長期の目標方針を明確に立案する必要があるが、
その主な内容は、
・売上、利益目標、新たに出したい新製品、実現したいものづくりの姿、生産性、フレキシブルな部門間連携、組織風土、CS&ES、社会貢献、地域貢献、グローバル拠点の戦略・戦術etc… …
などであり、いずれにしても、企業の抱えている問題・課題を数年後にどう解決し、どういう企業や事業にしたいのかを具体的に策定することが欠かせない。
それらを検討する視点として、大きく「利益」と「貢献度」に分類し、実現したい姿を考える時の参考にしていただきたい。
図表1-4に、ビジョンを設定する際に検討対象になると思われる項目を列挙した。