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原価(C : Cost): 生産管理が原価を変える

②原価(C : Cost): 生産管理が原価を変える

 1) 原価と売価

 QCD のC : 原価とは、製品1 個当たりの製造原価をいいます。
原価は、生産する場合の指標で、顧客に販売する際に、原価は基本的に問題になりません。
買い手には、購入価格が適切であれば、それがいくらでつくられているかは、あまり意味はないということです。
つくり手、売り手の双方にとっては原価と整合性のある売価であることが重要です。
 
2) 原価の構成
 
 工場で作られる製品の原価は、材料費、労務費、経費で計算され、これに販売費用や一般管理費が加算されて総原価が計算されます(図表3-4)。
 原価のそれぞれの項目は、生産管理部門が直接管理できるものではありませんが、生産管理部門の業務と原価は密接な関連を持っています。

 3) 生産管理と原価
 原価は生産管理業務とは無縁と考えられていますが、決してそうではありません。
生産管理の側面から見ると、1 個当たりの原価は、総原価を、総生産量(良品)で割って算出されます。

(4)式の中で、材料費は改善の余地はあるとしても基本的に設計で決められた材料を、決められた寸法で使用することになり、購入費用の削減は可能としても生産管理の領域で管理できる余地は限られています。
 労務費は、加工時間× 労務費単価で産出される費用であり、労務費単価の変更は難しいとしても、加工時間の短縮化は改善や生産性向上で可能であり、生産管理業務の重要な管理対象となります。
経費・販売費・一般管理費などは、生産管理部門の管理対象というわけではありません。
 一方、サイクルタイム・稼働時間・稼働率・良品率は、いずれも改善、生産性向上等で時間短縮は可能であり、生産管理業務として重要な管理の対象です。
 以上からわかるように、コスト削減には生産性向上、改善の努力が大きく、まさに生産管理の重要な管理ポイントでもあるのです。
 原価管理では、単に原価を確認するのではなく、いくらで製品をつくりたいのか、原価の目標(目標原価)を明確に設定し、その目標に向かって改善を重ねることが重要で、そのために生産管理部門の役割は決して小さくないのです。


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