[生産計画部門]生産計画の精度を高める
(2)[生産計画部門]生産計画の精度を高める
①生産計画立案の手順と課題
生産管理の最大の問題は、頻繁に計画変更が発生することで、変更頻度を少なくする、変更の影響を小さくする…の2 つが大きな課題です。
需要予測データを基に、販売戦略を加味して販売数が設定され、製品在庫数を引き当てて、生産数が決まります。受注生産では確定受注があり、これに基づいて最終的な生産計画がつくられ、生産が開始されます(図表4-6)。
生産計画は、確定受注や需要予測にもとづいて立てられますが、現実には確定受注などを待っていると、調達が間に合わないということが起こります。
そこで、詳細な生産計画が出る前に、内示や仮発注のような形でオーダーを出しておく必要がありますが、そのためにつくられるのが中日程計画と、さらに長期的な生産戦略を考えるための大日程計画です。
計画期間が長くなればなるほど、販売時点から遠くなり、計画精度は落ち計画変更のリスクが高くなります。
そこで、大日程計画- 中日程計画と修正して精度を上げ、最後に10 日間ほどの期間を対象にした- 小日程計画を作成し、そこから差立て管理で、日々の生産活動が行われることになります。