生産管理専門人材の育成
(6)生産管理専門人材の育成
生産管理業務は、IT の発達によって大きく変わろうとしています。
スマートファクトリー構想も現実化している中で、求められる人材要件は、物理的な製品づくりのプロという要素に加えて、オープンなコミュニケーション能力、情報化の知識なども不可欠です。
これらの要件を10 にまとめたのが図表4-11 です。
こうした人材をいかに育てるか、各社でその方策を実行しているようですが、現在、各企業とも国内・海外工場のすみわけが進み、こうした要件を持った人材を育成することは、国内工場だけでは難しくなっています。
プロセス全体を身近に体験する意味で、他部門や海外工場とのローテーションが有効なのですが、それを実効あるものにするためには、ローテーションを組み込んだ、育成プログラムづくりが必要です。
国内での知識と経験・ノウハウが海外で活用され、また、海外工場での経験やノウハウが国内工場に生かされるような、育成の仕組みづくりが一層重要になると思われます。