生産管理に変化を与える要因
(2)生産管理に変化を与える要因
①生産管理を変える3つの変化要因 時代を経て、生産管理の方式も変わってきました。
時代を経て、生産管理の方式も変わってきました。
そんななかで、生産管 理に変化を与える要素は大きく3つがあります。
1つは市場(ニーズ)や顧客の嗜好などの変化による製品やバリエーション、 生産量の変化です。
2つ目は使用する素材や設備技術、工法などの技術の発達(シーズ)によ る変化です。
そして3つ目は事業戦略やITなどの代表されるような管理面での変化です。
②変化の要因と生産管理の関係
3つ目を事業戦略やサプライヤーの変化などを「その他」として、まとめ てみたのが図表1-2です。
表は、変化の基になる要因と、生産管理業務の関係をマトリックスにしたものです。
この表の横軸は、生産管理部門の業務を示していますが、その詳 細については、第4部1.生産管理部門の役割と業務の流れを参照ください。
一つ一つの変化がどのように生産管理に影響を及ぼすか、業種、業態、さ らには生産品目、生産の仕方により異なります。
変化が大きな場合は、生産 品目そのものが市場から消えていくケースもありますし、また、少しずつ変 化しながらロングテールで長期間生産が続くケースもあります。
これらの要因は、生産管理活動の多くのフェーズで影響を及ぼします。
マトリックスのそれぞれのコマにどのようなケースがあるか、確認しておくと、生産管理部門の担当者がどのような情報をチェックすべきか明確になる でしょう。
これまで、市場で爆発的にヒットし、ブームとなったイノベーション商品 がいくつかつくられています。
自動車もその一つですが、これは、・内燃機関の開発 ・消費者の求める、価格の安い自動車 ・流れ生産による大量生産方式の確立 という3つの要因で生み出されています。
自動車もその一つですが、これは、
・内燃機関の開発
・消費者の求める、価格の安い自動車
・流れ生産による大量生産方式の確立
という3 つの要因で生み出されています。
このことから、イノベーションを興す要因として、
・シーズ:研究開発・商品開発
・ニーズ:消費者の求める安価な自動車を提供
・生産技術:安価で高品質な製品を大量に作りだす設備・工法開発 という3つの要因から生まれていることが分かります。