海外調達の増加で複雑化するサプライチェーン

③海外調達の増加で複雑化するサプライチェーン

 近年、工場が欧米アジアの3 極で展開され、それに伴ってグローバルな調達が日常化したことで、部品供給のルートが複雑化しています。
グローバル調達の魅力はコスト競争力にあり、近くに工場が進出したことで、新規協力工場の探査も進んでいます。
 しかしながら、もう一つの問題が、グローバルな調達が進められてきたために、従来であれば地元企業から調達していたような部品が、グローバル調達の対象になって、海外から運ばれてくるということが頻繁に起こりはじめたのです。
このことが原因で部品の欠品や不良があった際に、対応法が一件一件異なるということが起こり、生産現場の対応を困難にしています。
 管理の手間を省くために、調達をいくつかのサプライヤーに集約すると、それまで直接コンタクトがあったメーカーとコミュニケーションが間接になり、その分情報が停滞しがちで、問題への対応が後手になって一歩遅れるといった問題も起こっています。
 また、開発部門にとっても、貴重な固有技術情報などが入手しにくくなり、開発アイデアだけでなく、開発期間の長期化につながるなどの弊害も生まれています。
 最近は、「サイレント・チェンジ」と呼ばれる、知らない間に協力会社によって材質変更などが勝手に行われてしまうケースも報告されており、気づかないうちに製品の特性が変わっているなどの事件も発生しています。
これはセットメーカーの厳しいコストダウン要求の結果行なわれるようですが、グローバル調達は今後もさらに増加することが期待されているだけに、こうした問題の解決が大きな課題になっています。

(4) 生産管理人材の育成が難しい
 
 製造業の課題の項で書きましたが、国内はマザー工場化しているために量産現場がありません。
また、国際調達も広がり、生産のプロセスが見えにくくなっています。
そんななかで、生産のプロセス全体の効率化をめざす生産管理部門の担当者として、その全体像を体験できる場がなくなってしまっているのです。
 生産管理業務はますます広がっていますが、部門は需要予測、生産情報システム、計画、調達、在庫管理、生産統制、物流…と組織は細分化されてしまっています。
生産管理業務の担当者としてはこうした全部門を体験したいところですが、それもできません。
 生産管理情報システムの設計にあたっても、ERP の導入以降、システムは高度化し、専門家にしか把握できないような状態です。
 今後、生産管理業務の専門家をいかに育成するか、全体像を把握しやすい海外工場などでの研修も考えてもいいのではないかと思います。


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