生産セッションコーディネータインタビューその5|製造業におけるデータのフル活用とは?
2015ものづくり総合大会の生産セッションコーディネータ 日本能率協会コンサルティング シニア・コンサルタントの石田秀夫氏にお話を伺いました。日本能率協会の成冨一仁がインタビューします。(以下敬称略)
製造業におけるデータのフル活用とは?

成富
ワイ・ディー・シーさんの講演はいかがでしたでしょうか。
石田
ワイ・ディー・シーさんはソフトウェアを取り扱う企業です。
将来、製造は設備からデータを取って活用していくことが今まで以上に多くなると思います。
最近ではインダストリー4.0やインダストリアルインターネットで言われるようにです。
現在でも、もちろんやっているのですけど、更にビックデータ化して、どうやって分析して、どういうふうにいいものを作るかが問われているのだと思います。
例えば、不良を少なくする。稼働率を上げる。などですね。
そういうことをやっていかないと、これからの製造業は、競争力がつかないのではないかと思います。
将来を見据える意味で、興味深い講演だったと思います。
今でも、データを十分に活用しているかと言ったら、そういう会社は多いとはいえないと思います。
データを十分に活用して、品質のいい生産条件や製造条件、もしくは設備が止まらないようにするなどの活用方法は、これからなのかなと思います。
講演中に製鉄会社さんの事例がありましたが、プロセスが長い製品では、凄く前の工程での要因や現象が、後工程に影響することがあります。
データをきちんと管理していれば、どのように条件を変えたら上手く生産できるのだろうか、と考えられるので、プロセスの長いところでは特に有効だと思いました。
成富
ありがとうございます。
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