これからの生産技術者の役割 ものづくり改善体制づくリヘ5つのキーワード
1 顧客・環境意向:顧客および社会要求に応え製品競争力に直結
グローバルな競争の中にある企業として、企業競争力を強化するために、顧客要求を的確に把握し、研究開発から製造、アフターサービスまでの短期間対応と、品質とコストをより上流でつくり込む体制づくりが不可欠になっている。
また、ものづくりのあらゆるステージにて環境への貢献を配慮することで企業および製品の魅力化につなげなければならない。
2 連携組織づくり:部門を越えた総合的な改善活動の体制づくり
顧客要求に応じて製品が高度化していることで、開発から生産・物流まで部門を越えた総合的な取組みが求められている。複雑な製品であるほど源流に遡った本質的な問題解決が必要であり、そうした体制づくりが急務である。
3 風土づくり:企業変革を柔軟に受け入れる風土づくり
新技術・新製品・新設備など先進ノウハウを逸早く導入することは競争力につながる。そうした新しい変化を求め、積極的に受け入れる土壌・風土づくりが求められる。
4 人づくり:高い意識と改善力を有した人づくり
改善活動は人材育成によって可能になる。コミュニケーシヨンカ、チームワークカを基盤に、管理サイクル(P-D-C-A)を回すことでマネジメントカを身につける。こうしたことが力強い管理監督者を育成する基本になる。
5 製造基盤強化:高度化・多様化に対応した現場力の強化
製品・技術の多様化、高度化が進む一方で、現場は、高齢化・非正規社員化が進み、技術・技能の伝承が危うい。製造現場の強化が必要になっている。