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これからの生産技術者の役割【第3部】3. 製品生産マスタープラン(1)

1 マスタープラン型開発

製品開発期間が短縮化されている中で、 タイムリーに先行技術を開発するためには開発作業を効率的に行う必要があるが、その際、開発した技術をできるだけ多くの製品に活用するという視点が重要だ。そのためには製品を群としてとらえ、その中で開発した技術をどの製品に、どのタイミングで適用するかということを計画的に行う必要がある。それらを計画的に進めるのが「マスタープラン型開発」(図表3-9)である。

3-9

マスタープラン型開発で描くのは技術開発の計画だけではない。生産技術という立場で見ると、将来の目標コストを睨んだコスト削減法や、将来の生産量確保や物流という観点から生産量の拡大方策、生産拠点の展開策……などを中期的な売上や生産計画を基に計画していくことが重要である。

まとめると、マスタープラン型開発とは「事業戦略・顧客開発戦略・市場開発戦略にもとづいて、中期的な技術開発・商品開発・生産革新のロードマップを描き、効果的な進め方を構想すること。自社開発のみならずアライアンスを含めた総合的な開発・生産革新戦略とその計画」である。

多くの企業で「中期経営計画」や「中期事業計画」を作る。マスタープランは、それをそれぞれの機能の関連を明確にして表にまとめたものと考えると理解しやすい。中期的にお客様にどのような価値を提供していくか、そのためにはどのような商品を提供し、どのような技術を開発し、生産拠点をどのように展開していくことが必要か、連携した計画を作成して実行していくということである。

現実の計画作りでは、関連付けを明確にしている企業は少ない。各部門では、関連部門との関係が十分に検討されず、実現するための課題も検討されないまま、絵に描いた餅になりそうな計画を提出しているのが現実である。

対外的には、ステークホルダーに対して、どのように企業価値を高めていくか計画を示すものであるが、重要なのは計画を実現することの社内的意味である。中期的に経営計画や事業計画を立案する意味をもう一度考えて欲しい。

激しい開発競争の中で、競合他社に先行して商品を上市するためにマスタープラン型開発は不可欠の要素である。中期の商品展開を展望し、必要となる技術を先行して開発し、技術の引き出しを準備する。そしてユニット、キーパーツを先行開発し、組合せ対応により、タイムリーに多機種を市場に投入できる。リソースという観点で見ても、商品群全体を捉えた開発を実施するために開発資源の有効活用が可能となる(図表3-10)。

3-10


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