これからの生産技術者の役割【第3部】1. 生産技術の「想い」の明確化 ── 受注型生産技術から提案型生産技術ヘ(5)
5 役割革新の必要性
コンカレントエンジニアリングを機能させるためには、自分たちの方針を明確にして、積極的に他部門へ働きかけることが必要になってくる。
このためには、既存の各部門の分業体制から各部門が役割・機能をオーバーラップさせて、役割革新をする必要がある(図表3-3)。たとえば、商品企画部門は、従来は市場分析を通じて新商品コンセプトを立案するという役割であった。しかしコンカレントエンジニアリングを有効に実施していくためには、設計、調達と連携して新商品の各機能のコストトレンドを分析し、最適部品の選定をふまえ、商品コンセプトの立案と出荷後の売上保証まで行うという役割まで担うことが必要である。
また生産技術部門についても、従来は設計後期から参画してきたが、これからは設計初期から参画し、品質、コストを徹底的に意識し、設計部門と一緒に目標コスト達成検討を行い、生産期間短縮を工場と連携して推進するといった役割も期待されてくる。自ら積極的に他部門に働きかけるために、どのような役割を展開すれば良いかを検討することが必要になってくるのである。