これからの生産技術者の役割【第2部】3.
内外作の最適化(5)
5 外注先との取引条件
外注利用にはさまざまな方法があり、どの方法で取引すべきか、比較検討し、決定する必要がある。
1)設計
設計を委託するか自社で行うかを決定する。一般的に、技術の難度に従い委託することが多い。
2)資材調達方法
外注先が調達すれば、自社の経費を節減できるが、一括購入によリコストダウンが可能になる場合もある。支給に有償支給と無償支給・加工賃契約の方法がある。
3)型・治具の調達方法
型・治具も資材と同様、支給か外注先調達かを決める。
4)製造・作業の範囲
一部工程・部品・ユニット・完成品を一括発注するのか、外注範囲を決定する。
5)受入検査方法
外注先の品質管理体制や過去実績を基に受入検査方法を決定する。品質問題発生時の対応方法を設定しておくことも重要である。