これからの生産技術者の役割【第2部】3.
内外作の最適化(4)
4 実務的な内外策決定
通常、内外作を判断する際の基本的な基準は、品質、コスト競争力、生産能力、納期、技術力の5つである(図表2-5)。
1)品質
品質の優劣によって内外作を決定する。
2)コスト競争力
内作と外注のコスト比較を行い、有利な方を採用する。この際、外注管理にかかるコストも必ず含めることが重要である。
3)生産能力
生産数量はコストと関連があり、一定数量を超えた場合、内作切替するなどの方法がある。
4)納期
過去の納入実績などをもとに検討する。
5)技術力
特殊技術、専門技術を必要とするか、基盤技術育成のために内作に留めておくか、などの観点から検討する。
一般的な内外作の振分けとしては、コア技術は内作化を維持するのが基本であり、外注する場合には、競争力維持の方策が重要となる。