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これからの生産技術者の役割【第2部】2. 生産拠点戦略(2)

2 拠点構想の考え方

ものづくりの拠点とは、「そこで開発、生産を行う場所」と定義される。事業内容により開発拠点、生産拠点はそれぞれ1つであったり、複数であったりする。

拠点構想とは、これらの機能を集約するか分散させるか、どこに置くかを検討することである。集約・分散については、多くの企業は集約からスタートしており、事業の発展とともに、

  1. 機能拡大(製造委託先企業が開発機能を持つようになる)
  2. 生産量の増加 (拠点自体が手狭になり拡大を行う)
  3. グローバル化 (販売エリアの拡大や調達・生産エリアを拡大する)

……などが起こり、状況にあわせて判断してきた。集約と分散のどちらがよいかは、双方にメリット、デメリットがあり、一概には言えない。

もともと日本の製造業は、「国内調達→国内生産→国内販売」であったのが、戦後の高度成長期のモデルとして「国内調達→国内生産→国際販売」という輸出型企業が多く現れた。その後、「国際調達→国内生産→国際販売」といったモデルが現れ、現在では「国際調達→国際生産→国際販売」が多く見られる。

拠点をどこに置くかを検討する際の視点としては以下の3つの視点がある。

1)産地を重視した拠点

産地に拠点を置くということは、良質な原材料、あるいは副資材が手に入るところでの生産といえる。産地は別の意味でブランドでもあり、ブランド戦略を重要視する企業は、今でも産地での生産にこだわっている。

2)コストを重視した拠点

拠点によって、大きく左右されるコストとしては、人件費、土地代、物流費があげられる。人件費や土地代は当然、大都市よりも地方、先進国よりも発展途上国の方が安い。また、物流コストが高い産業では拠点によって物流費が大きく変わる。陸上輸送や海上輸送の利便性を考えた拠点選びや、アクセス性に優れた場所を選ぶことが重要になる。

3)顧客・市場を重視した拠点

顧客を重視した拠点とは、消費地(市場)対応拠点である。消費者に近いところで開発することにより、より消費者のニーズに合った製品の開発を行うことができ、短いリードタイムで製品を届けることができる。

これら3つの産地、コスト、顧客という視点はそれぞれトレードオフがあり、どれを重視するかは、各企業の方針や事業内容により異なる。


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