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ものづくり 日本の心

これからの日本のものづくりを見据えるために、過去の出来事やその成り立ちに関する情報を提供するコラム。
発想を変えたい時やちょっとした仕事の合間にご覧ください。

234 旧模範工場桐生撚糸合資会社(現:桐生市近代化遺産絹撚記念館)

明治35年(1902年)、農商務省は殖産興業施策により全国6カ所に模範工場を造ることになり、桐生市内、現在のJR桐生駅南口の一帯に造られたのが旧模範工場・桐生撚糸合資会社である。

撚糸とは、繭から糸を紡いだ後、繊維づくりに必要な太さの糸をつくる(撚る)工程をいう。完成したのは14,315坪の広さにフランス式の撚糸機を備えた、ノコギリ屋根の大工場だった。

この会社は、明治41年(1911年)に模範工場桐生撚糸株式会社と改組し、大正7年(1918年)に日本絹撚株式会社となる。敷地14,315坪で日本最大の撚糸工場に発展したが、昭和19年(1944)に軍需工場となり、戦後は再建されることはなく、そのまま廃止されてしまった。

いまでは、明治末から大正初期に建築された事務所棟(木骨大谷石造りの洋風2階建て約113坪)だけが、残されている。

この事務棟は、戦後の進駐軍の接収を経て、荒れた状態で残されていたが、スレート瓦の屋根を鉄板葺に改造、外壁のモルタルも塗り直し、さらに1階の上げ下げ窓もアルミサッシに変更するなどを経て、利用されている。

構造は、大谷石造り洋風二階建て外面セメント漆喰、内面漆喰仕上げ。関東大震災以前の洋風石造建造物はあまり見られず、全国的にも貴重なものであり群馬県最古級のものと考えられる。
「桐生市近代化遺産絹撚記念館」として一般公開されている。公開は9:00-17:00.


事務所棟。群馬県最古の石造り建造物と言われている。


石造り木骨の洋風2階建てで、外壁はセメント漆喰。4面に柱が出るような形で、上部に装飾が施されているのが特徴。


広大なスペースを持った当時の日本絹撚株式会社(絹撚記念館資料よりスキャン)。桐生市教育委員会 桐生市巴町2-1832-13 0277-44-2399

梶文彦 写真

梶文彦氏執筆による、コラム「ものづくり 日本の心」です。

梶氏は、長い期間にわたりものづくり企業の国内外でのコンサルティングに携わり、日本製造業を応援しています。

写真撮影:谷口弘幸


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