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ものづくり 日本の心

これからの日本のものづくりを見据えるために、過去の出来事やその成り立ちに関する情報を提供するコラム。
発想を変えたい時やちょっとした仕事の合間にご覧ください。

228 カイコの食餌「桑」

 かつて養蚕農家の庭には、桑畑があった。
 カイコは、孵化してから25日余りで繭を作るが、その間に体積で75倍、体重で約1万倍にも成長する。
食べる桑の量も、1頭のカイコは幼虫の間に20~25グラム(桑の葉で約20枚)と半端ではないので、養蚕期になると、桑の葉を刻んで給餌する作業が大仕事になる。
一般に、100kgの繭をつくるためには6千頭のカイコが必要で、エサに年間2トンの桑の葉がいり、そのためには10aの桑畑が必要だとされている。
蚕には600種とも言われるほどたくさんの種類があり、種類に合わせた桑の葉の研究もされていて、さまざまな桑の種類が開発され、利用されている。
その一部が、田島弥平旧宅近くの島村見本園で栽培されている。

 桑の木は、そのまま放置しておくと10~15メートルも成長するが、一般に、栽培に際しては、刈取りに適した形で、樹形を低く保つ「仕立て」が行われている。
 かつては全国各地に桑畑があって、最盛期には全畑面積の1/4ほどが桑畑だったと言われているが、今では少なくなってしまった。
近年、研究が進んで、桑の葉に変わる人口えさが開発されており、桑の需要も減少している。


田島弥平旧宅近くにある島村見本桑園。


桑の木は、そのままにしておく街路樹に使われるくらいの大きさに成長するが、養蚕には毎日、葉を摘むことが必要なので、摘みやすい高さ、高さ1~1.5メートルくらいで栽培されている。

■カイコの糸の構造
 カイコは孵化直後から高タンパクの桑の葉を大量に摂取するため、アミノ酸過多になる。
体液中の余剰なアミノ酸は、主にグリシンとアラニンに変えられて、絹糸腺に蓄積されるが、それをうまく処理する機能がない。
そこで、これを繭のかたちで排出していると考えられている。
絹糸腺は、細い吐糸管を通してカイコの口元にある吐糸口につながっており、蓄積された水あめのような液(絹糸絹)が細く吐き出されて繭になる。
カイコは2日間繭を吐き出し、その長さは1,300メートルから1,500メートルにも及ぶ。
カイコが吐く糸は0.02mmという細さで、2本のフィブロインを中心にして、それを4層のセリシンが覆っている。フィブリルが束になって糸の本体フィブロインを形成している。
セリシンはいわば接着剤である。繭から糸を取り出すにあたって、最外側のセリシン1は水に溶けやすいため、煮沸してセリシン1を溶かす。


眉糸の構造は何層にもなっており、0.02ミリと細いながらも柔軟性と強靭さを保っている。


カイコが吐き出す繭の細さは0.02mmだが、何層にもなっている。

梶文彦 写真

梶文彦氏執筆による、コラム「ものづくり 日本の心」です。

梶氏は、長い期間にわたりものづくり企業の国内外でのコンサルティングに携わり、日本製造業を応援しています。

写真撮影:谷口弘幸


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