製造の経営への基本的な貢献方向を設定する

ものづくりグローバル標準マネジメントの実践 
第3章 製造戦略構築と戦略実践のポイント

(3)事業競争戦略との関連付け  

事業競争戦略との関連付けでは、
・複雑性を抑止しながらスケールメリット、バリエーションをいかに拡張するかという方策
・高度化する競争条件への対応として、競合相手がとっている製造戦略の分析とその戦略に対抗する基本的な考え方を定めることが中心になる。

従属問題として、既存の生産ネットワーク(国内)をどこまで縮小、再編するのかという意思を定めることも戦略の中に含めなくてはならない。

(4)製造の経営への基本的な貢献方向を設定する

 製造の経営への基本的な貢献方向としては、大きく向上させるものと低減させるものがあり、
・向上させるものは=「機会」と「価値」に分けられ・低減させるものは=「リスク」と「制約」とに分ける
 スケールアップ(機会)とリスク低減は、従来からも検討されており、そのまま継続されるが、価値向上と制約低減は戦略性がより高いものとなる。
 価値向上のポイントは、製造モデルの設計や事業戦略との融合で、ビジネスモデルへと確立することにある。
制約低減とは、
・品質に関する規格・基準をグローバルスタンダードとして通用するものに書き換える
・従来構築してきた生産ネットワークを捨て去る、抜本的に改革する
・製造という機能そのものを分離する
・競合から部品を調達するなど、製造戦略を検討する上でさまざまな前提とされてきた要素をゼロベースで変更を行うことで実現する。

(2)製造基本戦略の展開

製造基本戦略の策定後、従来の製造戦略と同様に生産ネットワークについてグローバル変数を加味して検討していくことになる。
ここでは、
・生産ネットワークの具体化、製造の位置づけや製品構成、数量構成、製造での勝負どころなどの構造デザイン
・それらによって達成されるべき数値目標達成検証とデザイン
・構造的な改革が進むことにより必要となる権限・責任デザインやそれを実現する組織デザインなどを詰めていくことになる。
 なかでも重要なのは、検討ファクターとしてグローバル変数を加味することである。
グローバル変数の代表的なものとしては、為替変動、進出国の法規制・文化・風土・国民性、資源安定調達難易度、経済特区など特定規制・優遇策、天災・テロなど事業継続リスクなどが含まれる。
 この製造基本戦略の展開は、従来と同様にワーキンググループで分業分担型で進め、その後、統合調整を図るという形で進めても問題はない。
重要な考え方のすり合わせは製造基本戦略策定段階で完了しているからである。


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