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デジタル化・ビジュアル化による確実なものづくり

ものづくりグローバル標準マネジメントの実践 
第2章 グローバルでの、ものづくりの目指す姿
~グローバルものづくりの要点~

3)デジタル化・ビジュアル化による確実なものづくり

 
 一方、標準化、プラットフォーム化されたものをどう海外の拠点で使えるようにするかも重要である。
デジタルエンジニアリングはものづくりの改革を進める重要なツールとして、各社ともにさまざまに工夫し推進してきた。
 これまでも、開発設計から生産準備に至る過程でデジタルエンジニアリングを活用した例がいくつも紹介されている。
そして、2011年の生産革新総合大会で紹介されたデジタルの活用は、それを一歩進めたものであった。 

 「4M条件を工場へコピー」とそれを表現したのはN社である。
それは試作段階で使用する設備・機械と実際の工場で使用する設備・機械を全く同じ仕様にすることから始っている。
そして試作段階で種々条件を変えて検討し、徹底して造りこむ。
その結果得られた最適条件の数値(データ)をデジタル化し、工場へ転写するというやり方をとっている。 
 マスターマシンで造りこみ、それを転写し、後は現地で実務に合わせるというやり方である。
試作と工場の生産設備・機械をできるだけ同じにするというやり方は、グローバルでのものづくりの一つの方向として参考になる。
何をデータにするのは各社のノウハウである。 
 
 一方、N社以外にも、技能の伝承にいろいろな工夫がみられる。
国内工場で行われている同じ作業の技能を集めて比較し、違いを解明することで暗黙知を形式知に変え、その形式知に基づいた技能訓練をする……などである。
デジタルを活用した技能訓練の例として、手溶接の作業をあげている。 
 ある条件の場合に溶接トーチをどの程度の速さで動かすべきか、その速度を標準として、技能訓練ではその速さで動くようランプを点灯させ(デジタル化)、それと同じ動きをして速さを覚えこませるといったことも実施している。
訓練の結果、作業の出来栄えもその場で評価し、自覚させており、そこにもデジタルが活用されている。
 こうしたことを、指導者、訓練者の両者が確認できるようにビジュアル化するなど、訓練自体が工夫されている。
いずれにしろ、ねらいは標準通りにものづくりをすることであり、作業の場で推奨条件を再現することである。 
 グローバルなものづくりではこうした工夫は必須であり、地味な取り組みが重要になってきている。


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