生産技術の果たすべき役割

ものづくりグローバル標準マネジメントの実践
第1章 グローバルものづくりで考えておくべきこと

1)日本の生産技術の強みと弱み

(1)日本の生産技術の強み 
 日本の生産技術の強みとして、代表的なものでは、
①工法のレベルが高い
②量産化の工程展開のレベルが高い
③製品設計への提案ができ、生産設計が連携してできる
④固有技術とオペレーションシステム双方の技術を同時にレベルアップできる
⑤継続的改善を行い、工程・設備のレベルアップを行えているの5つがあげられる。 

①工法のレベルが高い

 工法のレベルが高いことについては、工程を構成する生産設備の多くに日本製が使われていることが象徴的であるが、さらにいえば、多くの現場でその設備の能力を使い切っていることも強みと考える。
導入した設備のチューンナップを生産技術部門もしくは製造部門で行い、その結果として加工時間などが年々短縮化され、品質も向上している。
こうしたことは世界的にも強みの一つであろう。 

②量産化の工程展開のレベルが高い 
 
 量産化の工程展開のレベルが高いことについては、新製品を製造する場合の工程の分割やワーク自体の加工・組立順序などの工夫がされ、工程の流れとして効率的に流れる工程展開がされていることである。 

③製品設計への提案ができる仕組みがあり、生産設計が連携してできる 
 
 製品設計への提案ができ、多くの部門が連携して生産設計をできる仕組みがある。
生産しやすい製品にするために設計部門と連携し、議論を重ねながら製品形状、寸法、条件をつくり込むことが可能になっている。
一般にコンカレント・エンジニアリングも、欧米の場合には、掛け声やマネごとになっていて、本質的な導入がなされていないのが実情である。
製品設計技術者に比べて、生産技術者の地位が低いこともこの活動が進まない要因でもある。 

④固有技術とオペレーションシステム双方の技術を同時にレベルアップできる 

 固有技術とオペレーションシステム双方の技術を同時にレベルアップできるのは、まさに日本の生産技術の特徴である。
これは、固有技術や新工法を開発する生産技術者が効率的生産を行うためのIE(インダストリアル・エンジニアリング)の知識を持ち合せており、相互の関連性を考えながら知恵を絞れるところに特徴がある。 

⑤継続的改善により工程・設備のレベルアップが行われる 

 継続的改善で工程・設備のレベルアップが行われている。
これは生産技術部門と製造部門の連携で日常的に工程及び設備改善を行えることを示している。
このことは世界的にも特異なことで、その結果、プレス工程などのサイクルタイム、段取り時間の短かさなどは、世界的にも常にトップクラスでリードしている。


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