【企画委員長インタビュー】本田技研工業 専務取締役 生産本部長 山根庸史 様~1/3

2018ものづくり総合大会にて、企画委員会委員長をお務めいただいております 本田技研工業 専務取締役 生産本部長 山根庸史様に、日本能率協会の安部がお話をお伺いしました。
(以下敬称略)

これまでのものづくり経験は?

安部
本日は本田技研工業の山根様にお話をうかがいます。
よろしくお願いします。

山根
よろしくお願いします。

安部
「ものづくり総合大会」の企画委員長に就任いただきました。
あらためて御礼申しあげます。
冒頭に山根様のこれまでの「ものづくり」におけるご経験や現在のお立場・お役割についてご紹介ください。

山根
私の「ものづくり」の経験は、自動車の樹脂領域を担当することから始まりました。
素材とプロセス開発を担当し、どうやって「ものづくり」の効率を上げていくのか、を行っていました。
当時、プラスチックの成形でも、品質の良いものを、いかに効率を上げて成形するかが第一義でした。
非常に狭い世界で努力しながら、「世界一を目指す」といっていましたね。
どの会社が最も競争力が高く、そこに勝つためにどうすべきかを議論し、いろいろなことにチャレンジした経験があります。
今振り返るとたくさん失敗もしましたね。

ものづくりの幅が広がるとは?

山根
失敗もしたわけですが、その経験が間違いなく今に生きています。
失敗だから最後のハードルを越えられなかったわけですが、試行錯誤しながらトライアンドエラーを繰り返すことで、貴重な経験を積むことができました。

その後、自動車樹脂領域から二輪全体の生産戦略企画を担当することとなりました。
これまでの経験を活かし、全世界を見渡し、「競争力の高い世界標準とすべきホンダのものづくりは何か」を考えるようになりました。
そして、二輪生産戦略を立案し、これを二輪生産のグローバルスタンダードとして完成させました。
物流から溶接、組み立てという流れを一貫して見ながら、最適なやり方を様々な方々と議論しました。

この二輪生産、グローバルスタンダードを、アジアを中心に全世界工場展開してきました。
現在、約2,000万台の二輪生産工場の基盤となっています。
その後、四輪として世界のベンチマーク工場として、寄居工場の企画を担当しました。

企画でスポットライトを当てたのは、環境効率と人の働き方、将来のものづくり進化基盤です。
人の働く場所は付加価値の高い場所だという概念を入れて作った高効率の工場になります。
更に、ものづくりはどんどん幅が広くなり、知識と経験も、特定の領域からより広い領域へ拡大していきます。
そんな基盤も考え、仕込んでいます。

ものづくり進化基盤も備えているので、これからもさらに変化していくでしょう。
今はちょうどまた大きな変革が始まる時期でないかと考えています。

安部
そして現在は、どんどん広くなっているものづくりの領域で全体を俯瞰的に眺め、マネジメントされているお立場ですね。

山根
そうですね。
全世界の「ものづくり」の責任者として、将来の変化に対応し、競争力の高い生産をどう進めていくのか、マネジメントしています。

ここでいう競争力が高いとは、事業効率だけでなく、今後大幅に進化する四輪品質や安全対応も含めたものです。

~続く~


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