生産セッションコーディネーターインタビューその14|GOOD FACTORYのベストプラクティスの横展開とは?
2014 ものづくり総合大会(2014年2月19日~21日)の開催後に行ったインタビューです。
GOOD FACTORYのベストプラクティスの横展開とは?
安部
最後に、本大会(2014ものづくり総合大会)を終えての感想と、今後への期待をお聞かせください。
石山
私がコーディネーターを担当したAセッションは「GOOD FACTORY“アジア優良工場”の事例に学ぶ」と「The マザー工場」です。
マザー工場の一つの役割に各拠点のベストプラクティスの迅速な展開、ということが挙げられました。
ベストプラクティスの横展開はKPIを中心とした指標の比較がされますが、GOOD FACTORYのマネジメント力や人材育成力について「何がその拠点は優れていたのか」という指標の研究は、あまりされてないと感じています。
その理由は、GOOD FACTORY賞の審査でお伺いした時に、「自分たちは、本社から評価されたことがあまりないんです」と聞いたことが少なくないからです。
我々からみたら大変優れた拠点だし、本社側の方も「あの拠点は、自信を持って賞に応募できる」と仰っているのに、評価の仕組みにはのっていない。
それというのも、その拠点の歴史や取組みなど、マネジメント視点からの客観的な基準値比較がまだ発展途上で、まだ研究の余地があるからだと思うのです。
その指標をもとに、ベストプラクティスGOOD FACTORYの横展開ができるとよいなと思います。
【事務局注:GOOD FACTORY賞受賞工場の事例を集めた「工場の新興国進出・運営ガイド」を参考にしてください】
欧米企業を見ると、その標準化が大変優れていると思います。日本企業では「その拠点にあのマネジャーがいたときは、とてもよい拠点だった」ということが、まだまだ少なくないと思いました。
「GOOD FACTORY」と「マザー工場」の両セッションをつなげて、マネジメントや人材育成のベストプラクティスを紐解いていていくのも、マザー工場の一つの役割にしていけたらいいですね。
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