生産セッションコーディネーターインタビューその11|長期の人材育成のポイントは?
2014 ものづくり総合大会(2014年2月19日~21日)の開催後に行ったインタビューです。
長期の人材育成のポイントは?
安部
人が足りてないということですか?
小澤
基本的に足りてはいないと思います。
人材育成は時間がかかるので、気がついた時に人がいないという状況ではなかなか手をうてない。
日本製造業の現場でいうと、圧倒的に40代が少ない。
そこを頑張って確保してきた企業と、そうでない企業の差がでてきているように感じます。
もう、団塊世代の退職や技術伝承の話題は、いったん片がついている。残っている人材をどのように育成していくか?というときに、圧倒的に40代が少ない。もちろんご講演各社も多くはない、でも踏ん張った。だから繫がっている。
石田
ご講演各社は、謙虚ですが深さが違うと思います。
例えばQCサークルをやっている内容ひとつとっても、とても深いですよ。
自社に学校がある企業もありますし、頭がさがります。
学校はまさに長期視点の取組みですよね。
安部
その意味では、欧米系企業も大きなカレッジなどをもっていますよね。
小澤
確かにあるのですが、ものづくりではないのです。
ワーカーの方が学校に通いながら、授業として工場にも行きながら人が育っていくのです。
欧米企業のマネジメント系人材育成とは異なると思いますよ。
欧米の人材育成と日本の人材育成の違いとは?
石田
本当は両者の組み合わせができればいいかもしれないですね。
日本では、経営人材が不足していると言われることがありますが、経営者の育成機関が確かに少ないかもしれません。
そこが強化され、ものづくり人材も強化されれば、きっと素晴らしい会社になるでしう。もちろん簡単なことではないですが 笑
小澤
日本でも〜経営塾として取組んでいる企業がありますし、その意識で人材を育てているのでしょう。
欧米企業では、極端な表現をすると人事部門の役割は世界中の人材から次世代経営者を探すことであり、その人材を役員に紹介することのようです。
日本企業の人事部門とは役割に対する考え方が異なる気がしますね。
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