生産セッションコーディネーターインタビューその7|製品と工程と工法を同時に変える、とは?
2014 ものづくり総合大会(2014年2月19日~21日)の開催後に行ったインタビューです。
製品と工程と工法を同時に変える、とは?
石山
工法を変えるために製品を取り換えるか、製品を変えるために工法を変えるのか?
石田
同時ですね。インテグラルです。様々な部門が一緒に仕事を進めるので、海外では難しいかもしれません。ここに、組織的特性や文化的特性を活かしており、講演ではその具体的なヒントが見られました。
石山
研究と開発と製造が一体化して仕事を進められるというのは、大きなポイントだと思います。
石田
欧米の仕事の進め方のように、開発→設計→工程とシーケンシャルな形態だとこのやり方は難しいでしょうね。
最近はDFM(Design for Manufacturebirity)という考え方をされているようですが、実際には簡単にはいかないと思います。
石山
開発側も、ものづくり側もどちらも同時に変革するのは、日本のものづくり能力が発揮しやすいということですか?

石田
そうですね。
欧米系の技術者はランクが明確で、リサーチャー、デベロッパー、プロダクションエンジニア等々と、実際には階層が存在しています。
日本はフラットだからやりやすいし、お互いの考えを譲歩したり、折り合ったりできます。主張しあって終わり、ということはないですから。
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