富士ゼロックスインタビューその3
2014 ものづくり総合大会(2014年2月19日~21日)にあたり行った、開催前インタビューです。
プロセスイノベーションの役割とは?
安部
清水目さんご所属のプロセスイノベーション部のお役割についてお聞かせいただけますか?
清水目
当社では、当社流の開発方式、生産方式、販売方式、管理方式など、当社らしさを追求したうえで、なおかつ競争力のある仕組みを作ることが大事だと考えています。
その中で、プロセスイノベーション部はR&Dを対象にして開発プロセスを改革しようというミッションを持つ部門です。具体的には、3D開発プロセスや環境の構築、3Dデータを活用したシミュレーションや品質点検により、手戻りのない開発を実現させ、開発生産性の向上を通したタイムリーな商品提供を狙いに活動しています。
プロセスイノベーションの課題とは?
安部
現在の業務に関しての課題については、どのようにお考えでしょうか?
清水目
現在はエンジニアリングチェーンと呼ばれる技術開発や設計等を介して商品を生み出すプロセスに関わっています。過去には、サプライチェーンと呼ばれる生産や物流等を介してお客様に商品をお届けするプロセスに関わっていました。
この両方のプロセスにあわせた、最適な開発・設計のやり方をするためには、まだまだ活動が融合する余地があると思っています。
そのためには、もっと広い視野からものづくりをみる必要があります。
安部
もっと全体最適の余地があるということでしょうか?
清水目
余地はあると思います。全体を見て、どこにスループットがあるか、それを最大限に上げるようにTOCのような概念で取組むこともひとつの方法でしょう。
個々の部門をギリギリまで強化しても、自部門だけでは乗り越えられない限界があります。「設計がこうしてくれたら」「調達がこうしてくれたら」「生産がこうしてくれたら」ということはやっぱりあると思うんです。
自部門の領域からはずれたところがキーになると感じますね。
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2015ものづくり総合大会
2月19日(木)10:00~16:30
富士フイルム
島津製作所
経済産業省