新誠一氏インタビューその15
2014 ものづくり総合大会(2014年2月19日~21日)にあたり行った、開催前インタビューです。
成長していく商品とは?
安部
本大会の企画にご協力いただいている委員のご提案で、ものづくりのサービスやメンテナンスなどカスタマーリレーションの領域も将来的にテーマに含まれると嬉しいと仰っていました。
新
いま、生産から維持・メンテナンスの関連領域に、ものすごく注力域が変わってきていますよ。
日本は人口が減るし、ものが多く売れないですから。
一度売ったモノから、継続性のある生涯の関係をお客さんと築こうということですね。
安部
メンテナンスで、ですか?
新
はい、そのとおりです。
特に国内は、だんだん視点が維持管理になってくるでしょう。
例えば自動車は、以前はなんと年間900万台売れていたんですよ!
現在は400万台です・・・
安部
それで、例えば車検などを含むサービス領域に注力してくる。
新
仰るとおりですよ。ディーラが生き残る戦略は維持管理ですよね。
その他にも、ポイントカードなどもたくさんあるじゃないですか。
安部
では、最初は安価に提供するという戦略も考えられますね。
新
そう。例えばコピー機を安価で売って、トナーと紙でずっと儲ける。
そんな考え方と同じですね。
安部
もう、そうなってきているのでしょうか?
新
なってきてますよ。この大会の参加者アンケートで、みなさんの興味が生産寄りか、維持管理寄りか、聞いてみればいいですね。維持管理の比重が増えてくるはずですよ。
維持管理も成長していかなければならない。
そのままだったら、時代に取り残されていきます。
スマホなんて、いつもアップデートしてるでしょ?
今の状況を保つだけじゃなくて、もっと積極的に新しい機能を取り入れていく。
だけどそこで大事なのは、実は昔の面影が残ってるみたいなことなんです。
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2015ものづくり総合大会
2月20日(金)10:00~16:30
ローランド・ベルガー(Roland Berger)
ボッシュ(BOSCH)
生産技術情報センター