新誠一先生インタビューその7

2014 ものづくり総合大会(2014年2月19日~21日)にあたり行った、開催前インタビューです。

何が国内で生産するメリットか?

IMG_0694_2安部
最近は世界中でものづくりを行う企業が増え、マネジメントとして考慮すべき要素も増えていますよね。

海外に市場ができ、現地で生産しはじめた一方で、日本国内で生産する量が減ってきた。

同時に、日本から海外に優秀な人材を派遣することも求められ、その影響で国内の人材育成力や技術指導力が低下し、結果として海外も同様に低下するという悪いスパイラルに入ってしまう事例が発生しています。

一方で、海外拠点が実力をつけてきて、それに負けじと日本側も頑張っているという、良いスパイラルも生まれており、この2つの状況が顕著に表れていると感じるのですが、先生はいかがお考えですか?


それは、まさに日本能率協会が顕彰しているGOOD FACTORY賞の世界でも見られる現象です。

日本のものづくりのDNAが世界に広がっている、という見方と、国内の生産をこれからどうしていくのか?という2つの観点が見られる。

生産は現地化され、開発も現地化の方向にどんどん移っている。
それぞれの国の事情があるからね。

そうなると、日本でつくる理由、日本という所の特殊性をちゃんと考えないといけないですよね。何が日本国内でつくるメリットなのか?

一つは、少子高齢化が進み、これを韓国や中国やシンガポールが追随している。その少子高齢化に対応した製品は何なのか。

この情報は、諸国から非常に喜ばれますよ、これから特に。
そのような流れを見据えたうえで、日本で投資するのはありですよね。

少子高齢化が進んでも、お年寄りはやっぱり買い物にいかなきゃいけない、足腰も弱っているのに。

一人住まいでどのように生活していくのかと。
化粧品でもそうですよ、お金のある成熟した国の女性はどんな化粧品を求めるか?
これを、例えばタイで考えてもしょうがないわけで、日本でチャレンジするものです。

本当はそういう意識が必要なんですけど、例えば町おこしだったら、あっちもこっちもテーマパークだとか、鉄道ひかせるとか、発電とか、みんな同じようなことをやってしまっている。

なぜ、これを、この町でやるのか?を考えたうえで、そこに工場をつくるってすごく大事なことです。

GOOD FACTORY賞関係だと、富士通さんの国内工場が受賞しましたよね。

中国や台湾よりも日本製が信頼できる、というお客さんがいるんです。
パソコンのハードからソフトまで全て富士通さんにお任せ、高価でもかまわないというわけです。

いま、日本国内で生産をする会社は、安売りじゃなくて高いものをつくり出しています。安心安全、高信頼性、10倍の値段でも構わないから、それを保障できるものをつくるということが全体の流れとしてあるように思います。

そのようなものは、国産でつくる意味がありますよね。


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2015ものづくり総合大会

2月18日(水)オープニングセッション 14:10-15:20 特別講演2
トヨタ自動車株式会社 専務役員 牟田弘文氏

生産分野Aセッション 「GOOD FACTORY賞“日本の優秀工場”に学ぶ」

2月19日(木)10:00~16:30
東芝
小島プレス工業
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生産分野Eセッション 「たゆまぬ生産技術力強化」

2月19日(木)10:00~16:30
安川電機
日産自動車
ワイ・ディ・シー

生産分野Fセッション 「人材育成“国内強化”」

2月19日(木)10:00~16:30
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ダイハツ工業・ヤマハファインテック
デンソー技研センター


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