新誠一氏インタビューその3
2014 ものづくり総合大会(2014年2月19日~21日)にあたり行った、開催前インタビューです。
20年前に予告した技術とは?
新
先日、ITS世界会議があって、NHKの「クローズアップ現代」に出演してきたんです。
そこにでている新技術って、私が二十年近く前に、予告したものばっかりでしたよ(笑)
私が、この本(PHS)に書いてるんですよ。
車編もあるんですけど、車車間通信/路車間通信して、ぶつからない車っていう技術が描かれています。
これ、先日トヨタさんが発売しましたよね。
テレビで記者発表もしてますもんね。
携帯電話を持ってるとぶつからない車、これはホンダさんがやってますよ。
繰り返しますが、私が17年前に書いてます(笑)。
因みに、PHSやタブレット端末を工場で使うっていう未来像も描いてますよ。
安部
ちょっと、早すぎて怖いくらいですね(笑)。
新
そういった発想は、きっとみんなあったんですよ。でも最初に本にしたのは私なんです。
家電が電話をかけて、自分で異常診断をする商品とか、作りたいですよ。
壊れたからって電気屋に持っていくの大変だからね、家電が自分で電話機を操作するんです。
そんな訳で、技術的にはだいたい予想はつくんだけど、それが実際に社会にでるまでにちょっと時間がかかる。
2~3年というわけじゃなく10年、20年の話だね。
今のスマホの音声カーナビは、これ「カーエレクトロニクス最前線」に書いてありますから。
というわけで、技術だけじゃなくて音声化だね。
スマホやグーグルギア、時計なんかも書いてありますから。
だから、これはバイブルって言われてるんですよ。
新
出版した当時は売れないんだよねー、全然。
何、妙なこと言ってるんだ?本当にこんなことやれるのか?って。
20年ぐらい経つと熟成されてきて、おお!みんなこの本に書いてあるってね。ハハハッ。
というわけで、技術等々を消費者や工場が、いつ求めるかには、タイムラグがあるわけです。
そういう意識がないと、日本は空回りしてしまう。商品化の時期を間違ってしまう。
私も「消費者目線を持て!」と何年も言ってますけどね。なかなか簡単にいかないですよ。
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