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【講演者インタビュー】2月23日 アシックス 西脇氏~その2~

2018ものづくり総合大会にてご講演いただく、アシックス スポーツ工学研究所 取締役執行役員・所長 西脇 剛史氏に、日本能率協会の小高がお話をお伺いしました。
(以下敬称略)

「ものづくり」は「自分なりの社会貢献」

小高
ところで、定性的な評価、というのは、数値化して扱うのですか?

西脇
靴の場合、人によって感じ方は異なります。
定量的なデータは、そのまま評価として使えますが、定性的な評価、たとえば、「良い」といった人が6割で、「良くない」が4割だった場合、その6割を取って市場に出す、というのはおかしいと思います。

小高
多数決ではなく?

西脇
そうです。
定性的な評価に対して、あるパラメータを設定し、その内容も加味しながら製品を作っていきます。

小高
なるほど。
かなり研究を充実させていますね。

西脇
研究は社会に貢献して初めて研究の意味を成すと思います。
それが企業の場合は、研究の成果を製品に反映させ、それにより業績に貢献し、更に製品を改良する研究の原資とすべきです。

小高
かなり長期的なスパンで考えているように見受けるのですが。

西脇
先を見据えることも重要ですが、一方で、決められた期間で成果を出すことも必要です。
このような経済環境の変化が激しい時には、当初は2年の計画であったとしても、1年半でマーケットに出す必要に迫られる場合もあります。
その時に、80%でもいいので、結果として出せるように、とは研究者に伝えています。
弊社では、研究にマイルストーンを設けており、その期間に達成できないものについては見直すようにしています。

小高
最近ではAIなどの活用も言われていますが。

西脇
AIはあくまで手法の一つです。
「ゼロ」を「1」にするのは、やはり人の頭で、どろくさい研究をいとわないことが必要です。

小高
何でもデータを集めればいい、というものではない、と。

西脇
そうです。
心拍数をモニターするウエアラブル端末があったとします。
これは、ナショナルチームのスポーツ選手には必要で、今後の強化の方針やその方向性、強度などを設定する役に立ちます。大変有用です。
ただ、一般の人に、リアルタイムの心拍計を付ける必要があるか、といわれると、疑問が残ります。

小高
データそのもの、ではなく、データをどのように使うか、ということですか?

西脇
そうです。

小高
ところで、西脇さんはずっと研究でしょうか?

西脇
そうです。
用具の研究を10年、靴の研究を20年行っています。

小高
なるほど。
最後になりますが、西脇さんにとって「ものづくり」とは何でしょう?

西脇
自分なりの社会貢献の一つの手法です。
膝が痛い人が歩けるようになる。
いつも20km地点で足が痛くなった人が完走できるようになった。
トップアスリートのパフォーマンスを高めることで、夢を見るこども達が増える。
「ものづくり」から「ことづくり」といえると思います。

小高
2月の西脇さんの講演を楽しみにしています。
本日はありがとうございました。

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