【講演者インタビュー】2月23日 アシックス 西脇様

2018ものづくり総合大会にてご講演いただく、アシックス スポーツ工学研究所 取締役執行役員・所長 西脇 剛史さんに、日本能率協会の小高がお話をお伺いしました。
(以下敬称略)

「評価方法」の妥当性を外部で検証しています。

小高
本日はよろしくお願いいたします。

西脇
よろしくお願いいたします。
当初、お話をいただいた際に、「アカデミック・マーケティング」という内容で申し入れが来たので、「弊社ではこれを行っているのか」と思いました。
弊社では「リアル・スポーツマーケティング」と表現しており、モノの良さを設計に反映しています。
その意味では、確かに「アカデミック・マーケティング」であると思います。

小高
どのようなことを話そうと思っていますか?

西脇
たとえば、シューズを例にとると、クッション性や安定性などは定量的な数値で表されます。
一方、「履き心地」などは、定量的でなく定性的な表現です。
この意味では、ヒューマンセントリックなものづくりをしていると思います。
研究所内で、素材の設計からプロトタイプの作成、試験まで行っています。

小高
素材から、というのはすごいですね。
良くあるのが、協力会社にレシピを公開して、素材は外部発注、というところが多いと思うのですが。

西脇
そうですね。
ただ、開発の時間などを考えると、内部で行ったほうが早いと思います。
また、かなりの段階まで新製品(素材)のレシピを守ることも可能です。
2015年に新しい研究棟が出来て、かなりのデータが取れるようになりました。

小高
先ほども、定量的と定性的の双方の評価があるとご指摘されていましたが、
その評価はどのように行っているのでしょうか?

西脇
弊社では、評価方法について外部の学会で発表し、妥当性を顕彰してもらっています。
製品がどれだけ改良されたとしても、外部で検証しないことには、あくまで「自社の評価」になってしまい、お客様に安心して提供できません。
プロダクトドリブンの会社としては、自社の評価だけで「30%改善した」とは言えません。

小高
いわゆる「当社比」ですね。

西脇
そうです。
ところで、外部の評価といえは、かつてクリーブランドの学会で弊社の論文が「ベストペーパー賞」を受賞しました。
その時のスポンサーが、弊社と競合関係にある企業で、「いいのかな?」とも思いました。
また、スポーツ関係の学会以外にも、コンピュータのシミュレーション系の学会でも発表をしています。

小高
その研究成果は、どちらかに公開しているのですか?

西脇
ホームページで公開しているので、ぜひともご覧ください。

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~次回に続く~


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