富士ゼロックスインタビューその7| 次のステップに進む為の「ものづくり」とは?
2017ものづくり総合大会企画委員 富士ゼロックス 生産本部 プロフェッショナルアドバイザー部の清水目勉氏にお話を伺いました。日本能率協会の平井希実がインタビューします。(以下敬称略)
次のステップに進む為の「ものづくり」とは?

平井
ありがとうございます。
前回大会では、YKKさんの講演に参加されたという方も、多くいらっしゃいました。
とある方は、『グローバルという点で関心を持ち、YKKさんの講演を聞きに行ったけれども、自社のグローバル展開とはまた様相が異なっていて、とても勉強になった』とおっしゃっていましたね。
清水目
やはり自社とほかの企業さんでは、ビジネス環境というものも違っていたりなんかするので、必ずしもここの会社さんがこうだとかはならないですよね。
でも、作っているものやビジネスの環境が違っていたからといって、まるっきり参考にならないかといったらそれは違って、実際に海外で、いかにワールドワイドでものを集めて、北米にあろうが、南アメリカにあろうが、ヨーロッパにあろうが、やはり工場というのは、ある程度どこかに集約されているところがありますので、そこにどのようにして、全世界から集めた、良い、安い部品だとか資産を集約するかということを含めてですね、これは非常に参考になるなと思いますね。
だから今回も、調達の部はまだ非常に苦戦しているというけれども、調達のサプライチェーンというか、そういうふうにうまくやっている話というのは、聞いてみたいなと思います。
もちろん、できる、できないはあるのでしょうけれども、日本という国で、もしかしたらお隣さん同士で工場があって、本当に近いところでやっていますといった場合、お互いが東南アジアや中国からものを買っていた時には、もしかしたら、うまく一緒にものを買って、あるいは買ったものを一緒に運ぶなどすれば、サプライチェーンや物流網をもっと整備し、安く、効率的に仕入れることができるかもしれない。
そういうことをサービスとしてやっている、大手物流会社さんがやられていると思いますけれども、そういうところとうまく組むというのもありますよね。
この間の分科会でも、実はそういう話があって、もうほんとにギリギリまで、当社も含めて、どの会社さんもそれなりに頑張って、原価改善だ、在庫削減だ、なんとかということをやってきた。でも、もう一歩次のステップに行こうとしたら、やはり日本の企業の中で、「もっとうまくお互いに助け合えない?」「連携できない?」というようなですね、こういう発想がどんどん生まれてくるのかなと。
そうした時に、物流会社さんというのも、ひとつのイノベートする為のパートナーになるのかな、なんて思っていますけれどもね。まだまだ、我々はそういう世界には行っていないけれども、そういう世界も、今後は進んでくるのかなあなんて思っていますね。
平井
ありがとうございます。
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