新誠一氏インタビューその3|個別の変化に対応しながらの勝ち残りの戦略とは?
2015ものづくり総合大会の企画委員長 電気通信大学の新誠一氏を訪問しました。日本能率協会の成冨一仁がインタビューします。(以下敬称略)
個別の変化に対応しながらの勝ち残りの戦略とは?
成富
企業の規模に応じて勝ち残りの戦略も変わってくるのでしょうか?
新
そうです。自分の規模を考えた勝ち残りの戦略は非常に重要です。
また以前の時代は一定品質で早く同じものを作る時代で、その為のIEなどの取組みを一生懸命やっていたのですけれど、そうではなくて1つは国の事情に応じてものづくりも対応させていく必要になっています。
今は特に新興国向けの需要が増えていますが、そうすると各国の環境へ対応していけないといけませんよね。
エアコン作るのだって違いますし、車だって違うわけですからそういう個別事情に応じたものづくりをしていかないといけない。
しかも現地調達もしないといけないです。
今は日本から部品を提供していくという時代ではないです。
トヨタさんの講演の中でも、個別の変化に対応しながらTNGAという形でアーキテクチャーをちゃんと通していくお話もされていたと思います。
成富
そうですね。
新
日産さんにも規模という問題と、各地域へ特化した生産や各地域へ特化した商品の開発とさらにルノーと提携の関係性などの複雑性をひじょうに戦略的にすすめられてらっしゃる講演をお聞きしました。
実は日産ルノーグループでみるとトヨタ、フォルクスワーゲンに続く規模をもっています。
世界3位、4位の規模ですから、松元さんのお話は日産単独のお話と言うよりはルノーと組んだ世界3位、4位レベルの話だとお聞きしていました。
三者三様で講演も面白かったですけれど終わった後のお話も面白かったです。
どれが正解というわけでなくてそれぞれの会社がベストな方法でものづくりをやられていると感じました。
成富
ありがとうございます。
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