新誠一氏インタビューその2| 中国、日本、ヨーロッパも含めてこれからのものづくりはどう変ってくのか?
2015ものづくり総合大会の企画委員長 電気通信大学の新誠一氏を訪問しました。日本能率協会の成冨一仁がインタビューします。(以下敬称略)
中国、日本、ヨーロッパも含めてこれからのものづくりはどう変ってくのか?
成富
各講演が終わられて、講演者の方が控え室に戻られてから新さんも一緒にお話をされていたと思います。
そこではどのようなお話をされていたのですか?
新
貢献賞の蛇川さんと井巻さんはひじょうにお付合いが長いと講演でもお話されていましたね。
井巻さんがおっしゃるにはトヨタさんからひじょうに多くの事を学んだということお話していました。
お2人の昔からの繋がり、違う会社で日本のものづくりを世界に広めていったという連帯感を感じるお話されていて、興味深く聞いておりました。
成富
そうなんですね。
新
それからダイキンの冨田さんは、中国での話と日本の堺工場のお話をされていていました。
私としては中国のダイキンさんがあれだけすごいことをやられて、そしてマザー工場的な役割を担っている、その時は日本の工場はいったいどうなっているのか。
具体的にいうと中国の工場は人海戦術から、からくり自動化、ロボット化に向かって行っているなかで、堺工場もロボット化へ向かうのかというと、そうでもないとういお話でした。
そこら辺のすみわけ、このラインの自動化はどっちが先にやって、お互いに協力しあって人を教育していくのかについてお聞きしていました。
ヨーロッパも含めてこれからのものづくりが、どうなっていくかひじょうに興味深く聞いておりました。
それからダイキンさんに限らず、ものづくりの本拠は海外に移ってきており中国などの工場で働く方達は稼いでいるのは自分達だという意識が強いと思います。
数字で見ましても中国の工場の方がたぶん利益率は高いと思うのですが、その時日本の堺工場をはじめ国内工場は何をするのか!というところはひじょうに興味深く思っております。
成富
トヨタ自動車さんはいかがでしょうか。
新
トヨタさんは年間1000万台をお作りになっている自動車メーカーさんですから、ある意味でもTNGAという形で車時代を変えるためにも、よく考えて戦略的に動いていかないといけない。
やはり規模が多きいため調達にしても購買にしても全然レベルが違うわけです。規模が大きくなるとどうしても動き遅くなる部分もあります。
逆に言えばトヨタさんは戦略的に時代の変化を取り入れていかないといけないというご苦労をお話いただいたと思います。
やはり終わった後もそのあたりの雰囲気は感じました。
成富
ありがとうございます。
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