人材育成セッションコーディネータインタビューその2|デンソー技研センターさんと技能五輪の関係とは?
2015ものづくり総合大会の人材育成セッションコーディネータ 日本能率協会コンサルティング シニア・コンサルタントの小澤勇夫氏にお話を伺いました。日本能率協会の成富一仁がインタビューします。(以下敬称略)
デンソー技研センターさんと技能五輪の関係とは?
成富
他の発表はいかがでしょうか。
小澤
ダイハツさんとヤマハファインテックさんは、どちらも製造現場で改善を上手く進めてこられたという内容を講演頂きました。
両社のお話を聞いて共通していた事が職場の事を現場リーダーが良く知ることが必要だとおっしゃっていました。
社員1人1人特性は違いますし、班やチームごとでも特性が違います。
その違うものを理解した上で、それにあった指導していくことが、大事だとおっしゃっていました。
また、現場で、つまずいたことから学んで、それを更に良い物に変えていくということを地道に実践されているなと感じました。
そういう職場リーダーが多い会社というのは、改善も進み、人もついてくる。
そして人が育つという風土が、生まれてくるのだなというのを、ダイハツさん、ヤマハファインテックさんの2社から感じました。
成富
デンソー技研センターさんの発表はいかがでしょうか。
小澤
デンソー技研センターさんの講演を私が聞いていて、すごいな!と思った事がありました。
OFF-JTやOJTのトレーニングは重要だが、そこで終わってはだめだ、という主張です。
むしろ職場に戻ったときに、様々なトレーニングでの取組みが実践できるかどうかが非常に重要だとおっしゃっていました。
何の目的でトレーニングを実施するのか。
必ず目的があって、トレーニングを実施するためには「戻ってきた時、職場で何を実践するのか」が、常に問われるのだと思います。
それこそがデンソーさんの中で、デンソー技研センターさんが独立して存在する意味だという言い方をされていました。
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