人材育成セッションコーディネータインタビューその1|2015年ものづくり総合大会で感じたこととは?
2015ものづくり総合大会の人材育成セッションコーディネータ 日本能率協会コンサルティング シニア・コンサルタントの小澤勇夫氏にお話を伺いました。日本能率協会の成冨一仁がインタビューします。(以下敬称略)
2015年ものづくり総合大会で感じたこととは?

日本能率協会コンサルティング 小澤勇夫氏
成富
2015ものづくり総合大会「人材育成」セッション全体を通してのご感想をお願いできますでしょうか。
小澤
人材育成分野は新しい潮流(ちょうりゅう)が起きてくる領域ではなく、各社が従来続けられた施策が上手くはまったものについて、ご発表いただいているセッションだと感じています。
またそこに参加者の皆様にもご興味いただいているところだと思います。
2015ものづくり総合大会で発表頂いた事例は極めて日本的な技能大会を中心とした仕組みを上手く作っている企業が多いのかなと感じました。
またグローバル人材の教育に関しては、日本企業はまだまだと感じています。
グローバル人材の育成については海外の多国籍企業と日系企業では思想も考え方も見方も違うところがあるのだな、とも感じました。
成富
個別の発表内容についての感想をお聞きしてもよろしいでしょうか?
小澤
冒頭でも話しましたが、いわゆる技能大会を各社実施している事が特徴的だったと感じています。
例えば三菱電機さんの講演時に、発表者の織田さんから会場の皆さんに
「今日、参加されている企業の中で、技能大会をやってらっしゃるところはありますか?」
と質問しておりました。
そうしましたら三分の一ぐらいの方が、手をあげられ、強く印象に残っています。
高い割合で技能大会を、日本の企業様は実施していると感じました。
織田さんも少し驚かれたような印象を受けられたと同時に心強く思われたそうです。
日系企業の中には、組織共同体的な取組の中で人材を、最初のレベルから育てるやり方が、根強く残っていると感じました。
そのことは良い遺伝子と思っていますね。
さらにデンソーさんや三菱電機さんは技能大会を、一時的なイベントとしていないと感じました。
社員のキャリアプラン、キャリアパスまで含めた中に、技能大会を位置づけしています。
そのあたりが、日本企業における人材育成の特徴的な所なのかなと思いした。
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