開発セッションコーディネータインタビューその8|グローバル展開での効果的なIT活用とは?
2015ものづくり総合大会の開発セッションコーディネータ 日本能率協会コンサルティング シニア・コンサルタントの野元伸一郎氏にお話を伺いました。日本能率協会の安部武一郎がインタビューします。(以下敬称略)
グローバル展開での効果的なIT活用とは?

安部
本田技研工業さんの講演について、おうかがいしたいと思います。
野元
本田技研工業さんは、グローバル展開しているため、いかに開発期間を短縮しながら、複数拠点での新商品を垂直立ち上げするというのが大きな課題になってくると思います。
例えば日本でつくったものを次にタイ、中国、インド等で短期間で立ち上げていくには、それなりにリソースもかけなくてはなりません。
さらに工場で保有している設備や調達品の種類なども国によって変わるでしょうし、卓越した技術者が必ずしも多くいるわけではありません。
それをどうマネジメントするかというところが大きな課題になると思います。
そこで課題解決支援の可能性があるのは、ITの活用ではないかと思います。
BOMなどの情報を、いかにグローバルで活用しながら、流用を促進することや、変化点情報を見えるようにし、日本と情報システムをつないでいくところなどは、非常に興味深かったですね。
物理的な距離をITが埋めることが可能になってきていた今日、ITをどう活用して設計、製造をうまく立ち上げていくかとは非常に興味深い事例だったと思います。
安部
本日はありがとうございました。
野元
ありがとうございました。
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