開発セッションコーディネータインタビューその3|異業種間のプロジェクトマネジメントとは?
2015ものづくり総合大会の開発セッションコーディネータ 日本能率協会コンサルティング シニア・コンサルタントの野元伸一郎氏にお話を伺いました。日本能率協会の安部武一郎がインタビューします。(以下敬称略)
異業種間のプロジェクトマネジメントとは?

安部
コア技術のお話は、島津製作所さんにも通じるかもしれないですね。
野元
島津製作所さんはPETをやるに当たって、例えばNEDOや国プロを活用するというところが非常に興味深かったですね。
ほかにも、東日本大震災の福島県産のお米の放射能を、計測するところに取り組まれたということも、興味深かったです。
NEDOや国プロを使っているが、必ずしもうまくいっていない会社というのは、どのようにNEDOや国プロを効果的に活用するかがカギだと思います。
一緒に協業する企業などの技術の取り込み方は、異業種間のプロジェクトマネジメントというところにつながると思います。
そうなると、今後は異業種のプロジェクトマネジメントができる技術者というのが、求められると思います。
また、並行する技術をどう連携させて、いかに早く立ち上げるかのプロジェクトマネジメントが、おそらく成功の秘密としてあるのではないかと思います。
安部
社内でも、違う部署の方々が連携するのは難しいですよね。
野元
大企業で事業部制をとった会社ほど、企業内の連携がうまくいっていないケースが多いです。
島津製作所さんの研究開発のやり方は、社内連携の進め方という点についても学ぶべきことがたくさんあると思います。
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