開発セッションコーディネータインタビューその2|強みを生かして生き残るには?
2015ものづくり総合大会の開発セッションコーディネータ 日本能率協会コンサルティング シニア・コンサルタントの野元伸一郎氏にお話を伺いました。日本能率協会の安部武一郎がインタビューします。(以下敬称略)
強みを生かして生き残るには?

安部
講演の詳細についてお聞きしたいと思います。
富士フイルムさんの講演で印象に残った点はありますでしょうか。
野元
デジタルカメラの開発をしていた人たちというのは、おそらく機械設計や電気設計の方が多くいらっしゃると思うのです。富士フイルムさんの強みの技術はプロセス系の技術といわれています。
つまり、今回の富士フイルムさんの必ずしも強みの部分ではない領域の業務に携わっていた方たちもいらっしゃったのではないかと思います。
そう考えると、改めて自分たちの会社の強みというところにフォーカスしたときに、強みではない業務をされている方たちが、どうやって生き残るか、再活用するかというところも、非常に課題があるのではないでしょうか。
技術者としての職務転換や、新たな技術に挑戦するというところが、今後、各社に求められてくるところだと思います。
そのためには、中長期的に会社として向かうところを考慮しながら、どの技術を会社に残し、どのようにして新たな技術を作っていくかを練り直す必要があるでしょう。
もう一回、自分の会社の基盤技術やコア技術というのを整理し、残すところ、場合によっては足りないところを外部から学びとり、さらに新たに作っていく取り組みを、同時並行で実行していくことが非常に興味深く、勉強になったところと思います。
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