三菱電機 インタビューその6|これからやっていきたいことは?
2015ものづくり総合大会の参加者 三菱電機株式会社 人材開発センターものづくり教室 教室長 織田昌雄氏にお話を伺いました。日本能率協会の成富一仁がインタビューします。(以下敬称略)
これからやっていきたいことは?

織田
大卒メンバーは4月1、2日に全員が集まり、社長と経営企画室長の話を聞きます。
この時、社長からは会社の理念や行動指針、経営企画室長からは三菱電機の歴史と事業、製品について話があります。
技能系の新人の生産基幹研修生には、残念ながらこれらの内容を社長らから聞く機会がありません。生産基幹研修生は製作所、事業所ごとの配属になるからです。
そこで、技能系の新人全員が集まる宿泊研修の場が5月にありますので、そこで理念教育をやろうと思っています。
先ほどの「守破離」ということでは、会社の中で一番に守るべき理念を、ものづくりの基盤を支える新人達と共有したいと思っています。
最近、理念教育は若者に夢を与えることにつながるものだと思い始めています。
次に「破」ということですが」、
三菱電機グループの技能競技大会は現在、10職種で実施しています。
今後は10職種から増やしたいと考えています。
1つは品質に関わる分野です。
現在は物の寸法を測る検査の競技をやめていますが、それを復活させたいと思っています。
海外企業でも検査の分野は力を入れ始めています。
海外で金型を作っている会社は、機械検査がしっかりしていると聞きます。
社内でも事業所での大会はありますが、全社大会ではやっていません。
機械の検査や品質関係では女性が活躍しています。
いままでと違う方たちが参加できる良い機会だと考えています。
そしてベテラン層には、たとえ一線を離れたとしても、誇りを持ってその技やマインドをしっかり後進に伝えていってもらわねばなりません。そうしたスキルを身に付けてもらう施策を考えています。
これは「離」につながるのかもしれません。
成富
これからものづくり総合大会へ参加する方へメッセージをお願いします。
織田
ものづくり総合大会の講演をきっかけに自身の業務をまとめることができたのは、本当に良かったと思います。
まとめるということは、社内の人や社外の人に相談する際の手持ち材料となります。
自分が何をしているのかがよく分かり、いろんなところで活用できます。
こうやって冊子にしていただけるのは、すごく良いことです。
私自身は、JMAの人に相談に乗ってもらえたのが、ありがたかったと思います。
発表に当たり、相談があれば、JMAの方に話を聞いてもらってもよいかもしれないですね。
相談しながら決めていけるのはありがたいです。
成富
ありがとうございます。
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