特別企画セッションコーディネータインタビューその6|3Dプリンターの導入で、ものづくりは、どう変っていくのか?
2015ものづくり総合大会の生産セッションコーディネータ 日本能率協会コンサルティング シニア・コンサルタントの石山真実氏にお話を伺いました。日本能率協会の成冨一仁がインタビューします。(以下敬称略)
3Dプリンターの導入で、ものづくりは、どう変っていくのか?
成富
インダストリー4.0はプロジェクト完成を長期的に見ていますね。
石山
そうですね。
ただ世の中の進歩から行くと、2030年より早い段階で、今考えられている構想は、実現していくだろうと思います。
3Dプリンターなんかも出てきたばかりは、オモチャみたいな感じに言われていましたが、今は製造業にどんどん取込まれて、試作部門では活躍していますし、これから試作じゃない領域に出てくると思います。
生産スピードが、遅く量産物には不向きと言われているのだけど、マスカスタマイゼーションに対応ということになると可能性は十分あると思います。
例えば自動車ディーラーのバックヤードに、自動車組立工場があって、部品はどんどん3Dプリンター製造し対応していく。
ディーラーに来たお客さんが、こういう感じが良いと言うのをデータ化して、4日後には製品が完成しているような状態も、極端に言えば、あり得ると思います。
成富
都市型工場のようなイメージでしょうか。
石山
そうですね。
衣料品なんかにはそういう思考もあるようです。
ショップで、色合いとか、デザインをお客さんから聞いて、バックヤードにある機械側に注文書をまわすと、3時間後に出来上がっている。
そういう思考がはじまっています。
自動車や家電にも、3Dプリンターが出来たことで適応可能になってきていますね。
ボッシュさんの講演は都市型工場のような環境が出てくると余計に、腕前のある職人さんとの兼ね合いが重要になってくるのかなと気になった、セッションだったと思います。
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