「ものづくり 日本の心」の記事一覧

226 田島弥平旧宅――蚕種の品質向上と育成法の研究

群馬県内を流れてきた利根川が埼玉県に流れ込むあたり、伊勢崎市で利根川の南に県境が移る。 この利根川南岸の細長いあたりに広がるのが境島村である。1822年(文政5)田島弥平はここ(旧島村)で田島弥兵衛の長男として生まれる。・・・

225 蚕から絹製品までの流れ

蚕が繭を作り、そこから糸をつむいで繊維製品になるまでには、いくつもの工程を経て、多くの人が関係している。 おおよその流れは、図1のようになっている。 (1)蚕の卵を育成し、種紙に植え付けて販売する蚕種製造業 (2)そこか・・・

224 田島弥平旧宅と高山社跡――養蚕技術改善と生産性向上への試み

2014年6月にユネスコに登録された富岡製糸場と絹産業遺産群には、4つの施設が含まれていた。富岡製糸場と荒船風穴、残りの2つが、旧田島弥平宅と高山社跡である。 生糸は繭から作り出される。いかに良質の繭を効率よく作るかは、・・・

223 甘楽社小幡組の繭倉庫

この道をさらに先に進むと、赤レンガ造りの甘楽町歴史民俗資料館がある。 かつて西上州では、養蚕農家が集まって組合を作り、繭を集めて運営する製糸工場がたくさんあった。 組合製糸工場と呼ばれるものだが、そうした製糸工場の面倒を・・・

222 養蚕農家群――甘楽町小幡地区

 富岡から国道254号線を東に進む。上州電鉄を利用するなら、上州富岡駅から高崎に向って2駅目が上州福島駅である。 駅を出て南に数キロほど下ったところが甘楽町小幡地区。 ひなびた中にも、典雅な雰囲気が漂うこの町は、織田信長・・・

221 蚕種の保存を可能にした天然の冷蔵庫――星尾風穴

■1,000点をこえる国の文化財――南牧民俗資料館  南牧村の役場まえを過ぎて、南牧川にそってさかのぼると、やがて砥沢を経て、羽沢にいたる。交差点の裏にあるのが南牧生涯学習センターで、ここに同村の貴重な資料が残る南牧民俗・・・

220 武士のいのちを研ぐ砥石の名産地–南牧村

 富岡製糸場のある地は、もともと砥石のデポを作る目的で整地された土地であったが、それが大政奉還されてつかわれなくなったために、製糸場に使われるようになったことはご紹介した。 富岡から信州姫街道(下仁田道)と呼ばれた国道2・・・

219 富国強兵への期待をになった中小坂鉄山跡(下仁田町)

 荒船風穴から富岡へ、国道254号を東に向かって下仁田町に出る手前、下仁田町中小坂(なかおさか)の左手に中小坂鉄山跡がある。 通りを入らないと看板が見えないので見逃しそうだが、幕末-明治の産業近代化の苦闘の歴史を語るとき・・・

218 荒船風穴と西上州の養蚕――かぶらの里は近代産業発祥の宝庫

 富岡のある西上州はもともと、養蚕業の盛んな地域だ。 富岡市、下仁田町、南牧村、甘楽町をかぶらの里と呼んでいることからも分かるように、この地域は、鏑(かぶら)川の流域に広がる地域である。 絹産業というだけでなく、近代産業・・・

217 レンガの積み方

 富岡製糸場の塀に使われているレンガの平均サイズは、220×106×58mmほど。日本標準規格が制定される前に製造されたもので、現代のレンガよりもサイズが大きい。つなぎはセメントではなく漆喰である。 レンガの建築物を造る・・・

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