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ものづくり 日本の心

これからの日本のものづくりを見据えるために、過去の出来事やその成り立ちに関する情報を提供するコラム。
発想を変えたい時やちょっとした仕事の合間にご覧ください。

048>115年の歴史――浦賀ドックの1号レンガドック

浦賀ドックの広い敷地の中には、長さ150メートルの造船台、148メートルの1号ドライドック、クレーン、ポンプ室、巻き上げ用のウインチ、機関工場などが残されている。
1号ドックは、明治32(1899)年に作られたもので、長さは148m、幅20m、深さ8.4m。修船用のレンガ造りのドライドックである。オランダ人技師デ・レーケの基本設計、ドイツ人技師ボーケルの指導で杉浦栄次郎が築造した。杉浦は、横須賀製鉄所でドック作りを学んだ技術者の一人だ。
レンガの積み方は、一段に長手小口長手小口・・・と交互に積み、それを段ごとにずらして積むフランス積みである。レンガは110年の稼働を経て老朽化し、色はくすんで見えるが、きれいに洗浄すれば鮮やかな色によみがえりそうだ。
ドックには船舶をウインチで引き入れるが、そのためのウインチがゲートの左右に各1基ある。船が入った後、船をドックの底に置かれた台の上にセンターを合わせて正確に誘導するため、先端部の左右に各1基、中央部分に1基の合計5基が設置されている。
クレーンはドックの左右に2台あって、1基は7トンのジブクレーン、もう1基は「石川島 昭和18年 20T」の銘鈑が付いたタワークレーン。タワークレーンは上部は取り外されて、近くに置かれている。クレーンは、ドックに沿って動くようにレールの上に載せられている。設置以来70年を経過して風化し、さびてはいるが、手入れしてペンキを塗り直せば、ジブクレーンとともに、見事なモニュメントになりそうだ。ドックと2台のクレーン、どちらもその雄姿を見せてくれる日が近いことを期待したい。


設備が搬出された機関工場では、イベントの際にコンサートなども行われている。

ドックと2基のクレーン。左端にブルーのウインチが見える。

ドックの先端部分。Rが付けられて丸くなっている。

ドックの壁面。きれいに5段の階段状になっている。

ドックの向こうに工場建屋が見える。一番右端の建物がポンプ小屋である。小屋の右手前にブルーのウインチが見える。

20トンのタワークレーン。レールの上に載っている。

外されて横に置かれているタワークレーンのブーム。

梶文彦 写真

梶文彦氏執筆による、コラム「ものづくり 日本の心」です。

梶氏は、長い期間にわたりものづくり企業の国内外でのコンサルティングに携わり、日本製造業を応援しています。

写真撮影:谷口弘幸


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