生産セッションコーディネータその2|「GOOD FACTORY賞の受賞企業のポイントは?」
前にお話しした3点は必須だと感じますね。日本の拠点は、『あ・うん』の呼吸で繋がりやすい。海外では、個々の価値観でそれぞれ行動する傾向が強いので、その拠点で働く意義がきちんと共有化できて、そこに対する評価ができないと運営はうまくいかないと思います。
2014 ものづくり総合大会(2014年2月19日~21日)の開催後に行ったインタビューです。
GOOD FACTORY賞の受賞企業のポイントは?
安部
ビジョンを共有するということは、GOOD FACTORY賞を受賞した他の拠点にも通じることでしょうか?
石山
私が審査で伺った会社が7社ほどありますが、ほぼ共通しています。
前にお話しした3点は必須だと感じますね。日本の拠点は、『あ・うん』の呼吸で繋がりやすい。
海外では、個々の価値観でそれぞれ行動する傾向が強いので、その拠点で働く意義がきちんと共有化できて、そこに対する評価ができないと運営はうまくいかないと思います。
海外では、日本の拠点よりも意識して日本的マネジメントを仕組み化しないといけません。GOOD FACTORY賞の審査中には、現場監督者にランダムに話しかけていきますが、目指す姿が共有され、「私は、そのために一生懸命やっています」と語ってくれます。
安部
海外の工場でそこまでできているのは、かなりすごいことだと言ってよいですよね。
石山
そう、かなりすごいと思います。
でも、そういうことをやっているか、あるいは「難しい」といってやらないか、の違いなのだと思います。
もちろん、やるのはなかなか大変なことです。
従業員が数千人とか数万人いるわけですから、監督者だけでも数百人になります。
そのトップは、例えば毎週ホームパーティを開き、ローカル幹部を多勢招待して、毎回、毎回語り続けるといったことを行ったりしているわけです。
そんな熱意で、伝えて、伝えて、共有化していきたいという思いがきっと大事なんですね。
そんな姿を垣間見たとき、僕は素直にすごいなって感動します。
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