ヤマハ発動機インタビューその7
2014 ものづくり総合大会(2014年2月19日~21日)にあたり、開催前に行ったインタビューです。
グローバルにフレキシブルとは?
安部
プラットフォーム構想のお話については、生産管理のお立場からもメリットが大きいのではないですか?
鈴木
当然やりやすくなりますよね。
ただ、例えば開発技術者にとっては自分のアイディアで特徴ある設計ができたらとても嬉しいはずです。
「これは私が新しく設計した」と世の中にアピールできたらきっと嬉しいでしょう。
でも、それだと技術者としては優秀だけど、事業としては難しい面もありますよね。
コストとのバランスということです。
安部
そうすると、グローバルに調達してグローバルに製品をつくる仕組みを構築することと、時代にあわせてそのバランスを変化させることを両方しなければなりません。
グローバルに、フレキシブルじゃないといけないということですよね。大変な課題ですね・・・。
国内のものづくりの人材は?
鈴木
当社は、モーターサイクルの生産台数で90%以上を海外で生産しています。かつて国内で約70万台を生産していましたが、現在は約20万台になっています。
現在の国内生産台数比率はわずか3%です。
安部
国内の二輪の製造現場では人手が足りていないというお話も伺いましたが?
鈴木
そうですね、不足しています。
安部
生産委託会社に、ものづくりの一定部分をお任せするようなスキームは活用されていないのですか?
鈴木
限られた領域ではお願いしていますけどね。
ただ、当社製品のものづくりである以上、こだわりをもってやっています。
当社の組立は、当社のものづくりの極みですから、他に任せるようなことはしていません。
安部
本日はお忙しいところありがとうございました。
関連する講演は・・・
2015ものづくり総合大会
開発分野Bセッション 「社内連携と企業連携」
2月20日(金)10:00~16:30
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生産分野Eセッション 「ものづくり力強化とひとづくり」
2月20日(金)10:00~16:30
東芝コンピュータテクノロジー オリンパス 富士ゼロックス
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2月19日(木)10:00~16:30
三菱電機 ダイハツ工業・ヤマハファインテック デンソー技研センター
生産分野Fセッション 「人材育成“グローバル強化”」
2月20日(金)10:00~16:30
オリンパス 良品計画 ユニリーバ・ジャパン・ホールディングス