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新誠一先生インタビューその1|第4次産業革命「インダストリー4.0」とは?

2015ものづくり総合大会の企画委員長 電気通信大学の新誠一先生を訪問しました。日本能率協会の安部武一郎がインタビューします。(以下敬称略)


ものづくり総合大会のダイバージェンスとは?


新誠一先生(2015ものづくり総合大会 企画委員長)

新誠一先生(2015ものづくり総合大会 企画委員長)


安部
今日は電気通信大学の新委員長にお話を伺います。
2015ものづくり総合大会のプログラムについて、まずは全体の感想をお願いします。

新先生
ものづくり総合大会に名前を変えて2年目になりまして、生産、開発、人材育成だけでなく、調達・購買そして品質まで領域を広げ、ようやく今年は少し落ち着いてきたと思います。

特に今回はものづくり貢献賞という形で表彰と受賞者にご講演をいただきますが、日本の生産・ものづくりを支えたお二方にお話を伺えるのは本当にありがたいと思います。

それから、去年から円安も含め生産、ものづくりの環境が大幅に変わったわけですけれど、そういった現状と、これからに向けて、という話を特別講演という形で3人の方にお話いただくというのも、非常にありがたい姿になっていると思います。

それらを受けて、2日目、3日目につきましては、これから各企業はどう対応していくのか、様々な会社の方から具体的にお話をいただける。

このように「ダイバージェンス」と英語でいいますが、多様性をこの大会が提供できるというのが非常にありがたいことだと思います。

会社規模や会社の持っているビジネスや歴史に応じて、これからの時代はみんな戦略が違うのではないか。そういった意味で2日目、3日目のご講演を聞いていただき、それぞれ独自の戦略を参考にしていただければありがたい、と企画委員長としては考えております。



第4次産業革命「インダストリー4.0」とは?


安部
ありがとうございます。
特に前回から多くのご支援をいただき、生産も開発も調達も、そして今回は品質もプログラムに入ってきて、本当に総合的なものづくり講演大会を提供できるようになりました。

また、その多様性の中にも個々でみるといろんなテーマがあると感じています。
その中でも、今日特にお伺したいのが「インダストリー4.0」というキーワードについてです。

欧州で、ドイツを中心としたネットワークを生かしながらのものづくりを志向されているとうたわれていますが、この動きについて先生はどのように捉えていますか?

新先生
やはりメルケル首相さんがインダストリー4.0を大々的にお話になられ、関心が高まっているというのはその通りだと思います。

基本的に今お話になったようにIT革命なのですが、これを理解するために「天地人(てんちじん)」という言葉が閃きました。
これは孟子の言葉で天の時、地の利、人の輪、という上杉謙信が愛した言葉です。

インダストリー4.0において天というのは、クラウドサービスにあたります。

そして、Internet of ThingsやInternet of Everythingということが、人の輪に対応するわけですね。

天と人がいてその間に地の利があるのですけれど、ここが非常に大事でして、アルピン・トフラーが「プロシューマ」という言葉を使っていますが、生産者と消費者が一緒になっていく、これが21世紀の非常に大きな特徴だと思います。

ここで、ITとしてのキーワードはCADなんですね。CADがあると生産者や設計者が設計するだけじゃなくて、使う人が設計できる。設計に消費者がはいってくるわけです。

我々はものづくり総合大会で生産・調達・開発・品質まで視野を広げたのですが、市場や消費者のようなことも含んでいく、というのがインダストリー4.0なのです。

このCADというのは、最近オバマ大統領も関心を示している3Dプリンターも関わってきます。CADデータがあると消費者の手元でモノができてしまうのです。

20世紀は工場と消費者、つまり生産者と消費者が分離した世界でした。
地の利を考える場合、特にCADという言葉を軸にしてまさに生産者と消費者が溶け合う。

我々は設計や生産を全部手の中に入れた、と思っていたのが、そこに消費者が入ってくるわけですからね 笑。これは大変なことだと思います。


安部
もう30年以上前ですよね、「第三の波」でアルビン・トフラー氏が提唱された世界観に向かって動いている。そう理解してよろしいでしょうか?

新先生
いいと思います。

それを変えているのは技術であり、実は技術が世の中を変えているわけです。
20世紀の終わりからITの時代といわれ、ITが世界を変えていく。21世紀は現実にネットワーク化され、個々にITが使えるようになってきた。トフラーの予想が現実になりつつあるというのが、ひとつ大きいポイントだと思います。

逆に生産システムに絞っていくと、我々がこれまでやってきたことは何か、特に電気制御やITを使って、工程をあわせながら短縮していく。

これによりスペースを生むことや、多機能化をやってきた。マシニングセンター等を使って複数の工程をひとつにまとめ、ラインは小さくして納期を短くする。実は品質も向上するのですけれどね。こういったことをずっとやってきたわけです。

それをどんどん推し進めていくと、まさに市場に直結した生産に行き当たるということで、今までの生産の流れからも、インダストリー4.0のような世界観がみえてくるのです。


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2015ものづくり総合大会で関連する講演は・・・
ダイキン工業「ダイキンのものづくりとグローバル展開」
トヨタ自動車「トヨタの目指すモノづくり・人づくり」
日産自動車「日産のグローバルモノづくり戦略」

2月19日(木)14:50~16:30
B-3 経済産業省
ものづくり政策審議室長 西垣 淳子


品質分野Dセッション 「攻めの品質 高品質を武器に」
2月19日(木)10:00~16:30
資生堂 味の素 日本ヒューレット・パッカード

品質分野Dセッション 「攻めの品質 高品質を武器に」
2月20日(金)10:00~16:30
MEマネジメントサービス キユーピー NEC 


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