生産セッションコーディネーターインタビューその15|ものづくり人材育成の3つの気づきとは?
2014 ものづくり総合大会(2014年2月19日~21日)の開催後に行ったインタビューです。
ものづくり人材育成の3つの気づきとは?
安部
最後に、本大会(2014ものづくり総合大会)を終えての感想と、今後への期待をお聞かせください。
小澤
私が担当したEセッションは「「人材育成」“国内”」、「「人材育成」“グローバル”」です。
1つ目に、日本企業では、技術レベルの測定や、コンピテンシーの測定など、客観的な物差しで技術を測ろうとしており、人材育成の根底にはそのような視点を持たれていると思いました。
2つ目に、グローバル規模の欧米系企業では、人材育成を含むものづくり全体を同じ仕組みで動かしている。その仕組みを上手く回すことで平均以上の成功を得ている。ただし、あくまでもマネジメント層の人材育成ですね。
3つ目は、その日本企業のよさと、欧米系企業のよさが合体したとき、本当に強くて新しいモデルができるのではないか?と感じたということです。
そのモデルを、GOOD FACTORYの事例等から導き出し、日本的なスタイルを提言したいと思いました。
その理由は、「なぜ日本で開発するのか?」という問いが根底にあるからです。
業種によりますが、調達やロジスティックスの主戦場は、もはや日本ではない。
日本にある必要はないから拠点はみんな海外へ、という流れもある。ものづくりも「本当に、日本にあるべきか?」ということになります。
ものづくりと、それに伴う人材育成について、現場層とマネジメント層の機能別で組み立て、日本企業のお役に立てるものを日本能率協会グループで提案できるといいなと感じました。
安部
みなさん、本日はどうもありがとうございました。
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