横浜ゴムインタビューその2
2014 ものづくり総合大会(2014年2月19日~21日)にあたり行った、開催前インタビューです。
グローバル調達と差別化戦略のポイントとは?
安部
海外の同業メーカーさんは、サプライヤーを育てるという考え方はお持ちなのでしょうか?
加々美
私たちの業界で言えば、買ってくることが主な機能だと思いますね。
マスメリットの世界からまだ抜けてないなって気がしています。
弊社のように、量で圧倒しているわけではない企業がコストで勝っていかなきゃならない時には、そういう戦略を打たなきゃならないですし、単純に、連携するという手もあります。
弊社も技術提携している同業種企業との提携がございますので、そこで「共同購買をやりましょう」と提案もできるはずです。量だけの問題で競争優位性が得られるならそれで良いと思います。
けれども、そうすると、私たちが望んでいる差別化の領域に入れなくなるんですよね。
お互いが同じ方向を向くのは違和感があります。
同じ業界で戦ってるわけですからね。
いくら提携していても、差別化するためには、調達するべきものを、自分達で選別しなきゃいけない。そういう姿勢を、つくり上げていかなきゃいけないと思います。そのための組織と実際に調達する場所と育て方など、これから必要になると判断しています。
安部
これまで、ものをつくる、つくり方で差別化しようという観点はあったと思いますが、調達してくるもので差別化するのは新しい視点ですね!
それが実現したら、新しい差別化の要素が増えるわけですよね。
加々美
差別化要素が増えてきますね、原料からそこまでいけると。
そうしていかないと勝てないのではないかな、っていう気がしますね。
そのようなお話はみなさん興味があると思うんです。いろんな講演テーマがちりばめられてくると思いますし。
関連する講演は・・・
2015ものづくり総合大会
2月18日(水)オープニングセッション 11:40-12:50 特別講演1
ダイキン工業株式会社 取締役 兼 専務執行役員 冨田 次郎氏
2月18日(水)オープニングセッション 15:40-16:50 特別講演3
日産自動車株式会社 取締役副社長 松元 史明氏
2月19日(木)10:00~16:30
トヨタ自動車 花王 ボーイング・ジャパン
調達分野Cセッション 「サプライチェーンマネジメント/開発購買」
2月20日(金)10:00~16:30
日本通運
日本能率協会コンサルティング
オムロン